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カテゴリ:過去のフェア( 82 )




 何だか仰々しいタイトルになってしまいましたが、政治的な主張をすることや、法律の解釈を論じることは、私たち本屋の本分では勿論ありません。

 が、それらを考える際のヒントを与えてくれそうな本や、道しるべになりそうな本を紹介することは、多分、私たちの職分と言っていいのではないか? そんな風に意気投合した書店がコラボしてみました。

ときわ書房志津ステーションビル店 × 丸善津田沼店 協同フェア
【 言論の自由・表現の自由ってなんだっけ? 】

 政治家や芸能人の失言からSNS上の言葉狩りまで、〈 言論 〉と〈 表現 〉の問題が何かと取り沙汰される昨今、それらを考える為の本をちょっと真面目に紹介してみよう……って大見栄切れるほど商品知識が豊富な訳でもないんですけど、だからこそ、皆さんと一緒に勉強させて貰うつもりで選んでみました。

 ネット書店のレコメンド機能では出会えないような巡り合いを、もし1冊でも提供することが出来たなら、とても嬉しいです。



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『安倍官邸vs.NHK』相澤冬樹

『封印作品の謎 テレビアニメ・特撮編』安藤健二



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『封印作品の謎 少年・少女マンガ編』安藤健二

『リミット』五十嵐貴久



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『どもる体』伊藤亜紗

『言葉の力』リヒアルト・フォン・ヴァイツゼッカー 訳=永井清彦



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『私家版 差別語辞典』上原善広

『一九八四年』ジョージ・オーウェル 訳=高橋和久



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『大政翼賛会のメディアミックス』大塚英志

『治安維持法小史』奥平康弘



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『台湾生まれ 日本語育ち』温又柔

『忖度社会ニッポン』片田珠美



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『吃音の世界』菊池良和

『政治に口出しする女はお嫌いですか?』工藤庸子



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『国家と秘密』久保亨、瀬畑源

『日本衆愚社会』呉智英



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『ヘイトスピーチはどこまで規制できるか』在日コリアン弁護士協会、板垣竜太、木村草太

『さらば、民主主義』佐伯啓思



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『スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀

『目くじら社会の人間関係』佐藤直樹



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『ひょうすべの国』笙野頼子

『性表現規制の文化史』白田秀彰



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『革命前夜』須賀しのぶ

『禁断の果実』リーヴ・ストロームクヴィスト 訳=相川千尋



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『スノーデン監視大国日本を語る』エドワード・スノーデン、
国谷裕子、ジョセフ・ケナタッチ、スティーブン・シャピロ


『ぼくらの民主主義なんだぜ』高橋源一郎



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『日本の気配』武田砂鉄

『宰相A』田中慎弥



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『狩りの時代』津島佑子

『完全自殺マニュアル』鶴見済



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『安倍晋三「迷言」録』徳山喜雄

『時計じかけのオレンジ』アンソニ・バージェス 訳=乾信一郎



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『チャタレー夫人の恋人』デーヴィド・ハーバート・ローレンス 訳=木村政則
『「日本スゴイ」のディストピア』早川タダノリ



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『私を変えた一言』原田宗典

『そして、メディアは日本を戦争に導いた』半藤一利、保阪正康



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『障害者と笑い』塙幸枝

『テレビじゃ言えない』ビートたけし



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『記者襲撃』樋田毅

『緑と赤』深沢潮



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『言論の自由なこの国で』藤山清郷

『ハッキリ言わせていただきます!』前川喜平、谷口真由美



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『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』 森達也

『ヘイトスピーチ』安田浩一



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『朝鮮大学校物語』ヤンヨンヒ

『民主主義の死に方』スティーブン・レビツキー、ダニエル・ジブラット 訳=濱野大道



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『この国の息苦しさの正体』和田秀樹



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by dokusho-biyori | 2019-03-12 10:37 | 過去のフェア | Comments(0)

SFは怖くない。

 東京創元社の営業さんと、早川書房の営業さん、そして『読書日和』の西尾と沢田が選書を担当しました。〝 SFとは何か? 〟みたいな難しい話は抜きにして、とにかくとっつき易い作品を選んだつもりです。

 早川書房さんや東京創元社さんがツイートして下さったので、恐らくそれをご覧になってのことでしょう、或る作家さんが《 「SFは怖くない」なんて言い方したら「えっ、SFって怖いの?」って思われそう 》といった趣旨のツイートをしているのをお見かけしました。確かにおっしゃる通りです(笑)。

 でも〝 SFは難しくない 〟って言ったら「えっ、SFって難しいの!?」 って思う人がいるかも知れないし、〝 SFは面白い 〟って言ったら「敢えて言わなきゃいけないって事は、本当は面白くないんじゃないの」って考える人がいるかも知れない。

 結局、どんな言い方をしようと〈 届かない層 〉というのはある程度は存在してしまうと言うか、万人に刺さるキャッチフレーズなんてプロのコピーライターの方々でさえ難しい訳で、私ら如きにはとても無理(笑)。なので、今回届かなかった人たちには、また別の機会に興味を持って貰えるような何かを考えられたらいいな、と思います。

 もう20年以上前になりますが、書店の店頭で『星を継ぐもの』を手に取って「こんな難しそうなの、俺、読めるかな?」とか、『アドバード』を見て「こんな分厚いの、読みきれないかも」などと、おっかなびっくりだった学生の頃の自分に向けて、「SFは怖くないよ」と背中をそっと押すようなつもりで選書したフェアです。ご笑覧下さい。



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『アド・バード』椎名誠

『移動都市』フィリップ・リーヴ 訳=安野玲


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『宇宙戦争大図鑑 復刻版』小隅黎

『SFマガジン700 国内篇』編=大森 望


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『海外SFハンドブック』編=早川書房編集部

『象られた力』飛浩隆


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『紙の動物園』ケン・リュウ 訳=古沢嘉通

『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス 訳=安原和見


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『クロノス・ジョウンターの伝説』梶尾真治

『5まで数える』松崎有理


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『塩の街』有川浩

『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ 訳=宇野利泰


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『スカイ・クロラ』森博嗣

『Self-Reference Engine』円城塔


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『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 訳=浅倉久志

『旅のラゴス』筒井康隆


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『地球から来た男』星新一

『図書室の魔法』ジョー・ウォルトン 訳=茂木健


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『なぞの転校生』眉村卓

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン 訳=福島正実


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『猫は宇宙で丸くなる』シオドア・スタージョン、フリッツ・ライバー他 訳=中村融

『ハヤカワ文庫SF総解説2000』編=早川書房編集部 早川書房


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『ハローサマー、グッドバイ』マイケル・コニイ 訳=山岸真

『盤上の夜』宮内悠介


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『ひとめあなたに…』新井素子

『風牙』門田充宏


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『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美

『復活の日』小松左京


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『ペンギンのバタフライ』中山智幸

『マイナス・ゼロ』広瀬正


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『My Humanity』長谷敏司


『マインド・イーター 完全版』水見稜


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『未来世界から来た男』フレドリック・ブラウン 訳=小西宏

『妖精作戦』笹本祐一


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『幼年期の終わり』アーサー・チャールズ・クラーク 訳=池田真紀子

『予言ラジオ』パトリック・リー 訳=田村義進


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『横浜駅SF』柞刈湯葉

『ヨハネスブルグの天使たち』宮内悠介


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『龍は眠る』宮部みゆき

『隣接界』クリストファー・プリースト 訳=古沢嘉通、幹遙子


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『ルナ・ゲートの彼方』ロバート・A.ハインライン  訳=森下弓子

『惑星カレスの魔女』ジェームズ・H.シュミッツ 訳=鎌田三平


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by dokusho-biyori | 2019-02-17 09:55 | 過去のフェア | Comments(0)

 実は、町屋良平さんが『青が破れる』で文藝賞を受賞してデビューした直後に、一度展開しているフェアですが、今回の芥川賞受賞を機に、「デビュー当時は町屋良平という作家に興味が無かったけど、芥川賞獲ったのなら読んでみようかな」という方も大勢いるかも、と思って町屋さんに再掲の許可を頂いた次第です。

 受賞した途端に食いつくファンを「俄か」と言って軽んじる風潮が、本の世界以外にも多かれ少なかれ存在しますが、その「俄か」の中の何割かが、魅力に惹き込まれて本格的なファンになり、他の人たちに良さを伝える伝道師となっていく訳で、極端な言い方をすれば「俄か」は多ければ多いほど良い、と考えてます。標高1,000メートルの山の裾野と富士山の裾野は、言うまでもなく広さが全然違う筈で、裾野の広さはその山の高さに比例するんじゃないでしょうか。

 そんな訳で、「俄か」ファンも大歓迎の町屋良平フェア、お愉しみ下さい。そして快諾して下さった町屋良平さん、ありがとうございます。これからも作品を楽しみにしてます。



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『青が破れる』町屋良平


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『しき』町屋良平


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『1R1分34秒』町屋良平

『ぼくはきっとやさしい』町屋良平



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『OUT』桐野夏生
人間の剥き出しの悪意がここにあります。

『青い脂』ウラジーミル・ソローキン 訳=望月哲男、松下隆志
最高にふざけている小説です。


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『あるきかたがただしくない』枡野浩一
やさしく善良な魂で書かれた文章のほんとの迫力があると思っています。

『雨月物語』上田秋成 訳=高田衛、稲田篤信
現代に失われかけたあやしい価値基準にうっとりしました。


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『エクリチュールの零度』ロラン・バルト 訳=森本和夫、林好雄
文章とはなにか、というのを体に刻み込まれた一冊です。

『女が嘘をつくとき』リュドミラ・ウリツカヤ 訳=沼野恭子
想像をはるかに超えるアクロバティックな展開に度肝を抜かれます。


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『海辺の光景』 安岡章太郎
小説でしか描けない風景がここにあります。

『枯木灘』中上健次
文章に肉体をかよわせるような一冊です。


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『黄色い雨』フリオ・リャマサーレス 訳=木村栄一
読んでいる間中、ずっと現実の視界も滅びゆく感覚に満ちていました。

『巨匠とマルガリータ』ミハイル・アファナーシエヴィチ・ブルガーコフ 訳=水野忠夫
圧倒的に巨大な小説です。泣けます。


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『源氏物語』紫式部 訳=大塚ひかり
圧倒的な物語の自由と精度に驚嘆しました。

『坑夫』夏目漱石
いつの時代にもある普遍的「現代」の生きづらさがここにあります。


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『サマー・オブ・パールズ』斉藤洋、奥江幸子
高校生の時に読みました。初恋の甘酸っぱさ、さわやかさが凝縮されています。

『地図集』董啓章 訳=藤井省三、中島京子
収録されている少年神農が最高にエーンターテインメントです。


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『伝奇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス 訳=鼓直
ここに文学の秘密が詰まっています。

『田紳有楽・空気頭』藤枝静男
圧倒的な小説です。


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『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 訳=御輿哲也
いちばん大切な小説です。ただしい風景が描かれているような気がしています。

『中尾太一詩集』中尾太一
最高にクールな詩集です。


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『野川』古井由吉
はじめて読んだとき、こんな格好いい文章があるんだ!という驚きがありました。

『ピアニストが見たピアニスト』青柳いづみこ
芸術とはなにか?の神髄が描かれています。


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『ペドロ・パラモ 』フアン・ルルフォ 訳=杉山晃、増田義郎
こういう小説が書けたら最高です。

『抱擁家族』小島信夫
このやるせない、やさしい感覚は小島信夫ならではの奇妙な文章だと思います。


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『ホリー・ガーデン』江國香織
江國香織の小説はだいたい絶望にはじまり絶望に終わるところが好きです。

『もものかんづめ』 さくらももこ
はじめて文章に光のようなものを感じた一冊です。


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『弓と竪琴』オクタビオ・パス 訳=牛島信明
文学の神秘について教えてくれた本です。

『ラカンの精神分析』新宮一成
はじめてひとの意識というものに興味を抱いた本です。



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by dokusho-biyori | 2019-02-15 21:18 | 過去のフェア | Comments(0)

来る!

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『悪いものが、来ませんように』芦沢央 角川文庫

『ママのおなかをえらんできたよ。』池川明 リヨン社



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『でてくるでてくる』いわたあきこ ひかりのくに

『デルフィーヌの友情』デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガン 湯原かの子/訳 水声社



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『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ 森内薫/訳 河出文庫

『鉄炮伝来』宇田川武久 講談社学術文庫



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『キミと話がしたいのだ。』オザキミカ  イースト・プレス

『雪男は向こうからやって来た』角幡唯介 集英社文庫



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『遠い海から来たCoo』景山民夫 角川文庫

『黄泉がえり』梶尾真治 新潮文庫



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『ジワジワ来る凸凹』片岡K 扶桑社

『未来の年表』河合雅司 講談社現代新書



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『うえきばちです』川端誠 BL出版

『シミュレート・ジ・アース』河宮未知生 ベレ出版



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『信長シックスティーン』木内たつや 白泉社

『スティーヴン・キング 小尾芙佐/訳』文春文庫



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『〈インターネット〉の次に来るもの』ケヴィン・ケリー 服部桂/訳 NHK出版

『頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる』アラン・コーエン 本田健/訳 PHP文庫



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『うろんな客』エドワード・ゴーリー 柴田元幸/訳 河出書房新社

『ある日、すずめがやって来た。』佐々木淳子 イースト・プレス



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『よろこばれるおもてなし上手の料理とスタイリング』佐藤紀子 池田書店

『ぼぎわんが、来る』澤村伊智 角川ホラー文庫



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『星の王子さま』アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ 管啓次郎/訳 角川文庫

「椰子の実」島崎藤村――『藤村詩集』島崎藤村 より 新潮文庫



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「猿の手」W・W・ジェイコブズ――『怪奇小説傑作集 1』平井呈一/訳 より 創元推理文庫

『もったいないばあさん』真珠まりこ 講談社



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『ハリケーン』高嶋哲夫 幻冬舎

『朝が来る』辻村深月 文春文庫



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『キミワリーナがやってくる』ベンジー・デイヴィス 林木林/訳 BL出版

『メアリー・ポピンズ』パメラ・リンドン・トラヴァース 富安陽子/訳 佐竹美保/絵 ポプラ社



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『ゾンビ襲来』ダニエル・W・ドレズナー 谷口功一、山田高敬/訳 白水社

『ペリー来航』西川武臣 中公新書



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『迫りくる自分』似鳥鶏 光文社文庫

『偉人住宅ツバキヒルズ』野田宏 小学館



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『蒙古襲来と神風』服部英雄 服部英雄 中公新書

『襲来』帚木蓬生 講談社



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『海辺の漂着物ハンドブック』浜口哲一 文一総合出版

『夜の来訪者』ジョン・ボイントン・プリーストリ 安藤貞雄/訳 岩波文庫



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『ゾンビサバイバルガイド』マックス・ブルックス 卯月音由紀/訳 森瀬繚/翻訳監修 エンターブレイン

『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子 KADOKAWA



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『散歩する侵略者』前川知大 角川文庫

『鼓笛隊の襲来』三崎亜記 集英社文庫



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『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』みなつき/原作 二ツ家あす/漫画 フレックスコミックス

『風の又三郎』宮沢賢治 新潮文庫



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『MM9』山本弘 創元SF文庫

『ムーミン谷の彗星』トーベ・ヤンソン 下村隆一/訳 講談社文庫



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『黒船』吉村昭 中公文庫

『長くつ下のピッピの本』アストリッド・リンドグレーン/作 イングリッド・ヴァン・ニイマン/絵 石井登志子/訳 徳間書店



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丸善 横浜みなとみらい店 @maruzenminato



丸善 津田沼店 @maruzen_tsudanm






by dokusho-biyori | 2018-12-10 10:08 | 過去のフェア | Comments(0)

定年よ、大志を抱け

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『おもかげ』浅田次郎 毎日新聞出版

『すごいトシヨリBOOK』池内紀 毎日新聞出版



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『剣客商売』池波正太郎 新潮文庫

『終わった人』内館牧子 講談社文庫



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『定年待合室』江波戸哲夫 潮文庫

『定年後不安』大杉 潤 角川新書



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『姥捨て山繁盛記』太田俊明 日本経済新聞出版社

『定年オヤジ改造計画』垣谷美雨 祥伝社



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『老後の資金がありません』垣谷美雨

『初秋の剣』風野真知雄 二見時代小説文庫



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『隠居学』加藤秀俊 講談社文庫

『女性の「定年後」』香山リカ 大和書房



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『定年後』楠木 新 中公新書

『ハーレーじじいの背中』坂井希久子 双葉社



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『定年ゴジラ』重松 清 講談社文庫

『部長の大晩年』城山三郎 新潮文庫



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『老人と宇宙』ジョン・スコルジー 内田昌之/訳 ハヤカワ文庫SF

『犯罪は老人のたしなみ』カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ 木村由利子/訳 創元推理文庫



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『定年バカ』勢古浩爾 SB新書

『老人たちの生活と推理』コリン・ホルト・ソーヤー 中村有希 創元推理文庫



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『定年入門』高橋秀実 ポプラ社

『金持ち定年、貧乏定年』長尾義弘、中島典子 実務教育出版br>


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『長いお別れ』中島京子 文春文庫

『定年ですよ』日経ヴェリタス編集部 集英社文庫



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『定年後のお金』野尻哲史 講談社+α新書

『戻り舟同心』長谷川 卓 祥伝社文庫



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『還暦少年』平山譲 講談社

『海とジイ』藤岡陽子 小学館



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『三屋清左衛門残日録』藤沢周平 文春文庫

『夢で逢いましょう』藤田宜永 小学館文庫



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『もう年はとれない』ダニエル・フリードマン 野口百合子/訳 創元推理文庫

『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ 小川高義/訳 光文社古典新訳文庫



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『政と源』三浦しをん 集英社オレンジ文庫

『ソルトマーシュの殺人』グラディス・ミッチェル 宮脇孝雄/訳 国書刊行会



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『ビンボーでも楽しい定年後』森永卓郎 中公新書ラクレ

『定年筋トレ』森谷敏夫、吉田直人 ワニブックスPLUS新書
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『定年ごはん』山田玲子 大和書房

『慈雨』柚月裕子 集英社



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『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子 河出書房新社

『孤舟』渡辺淳一 集英社文庫



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by dokusho-biyori | 2018-12-07 10:12 | 過去のフェア | Comments(0)

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『モモ』 ミヒャエル・エンデ/著 大島かおり/訳

『銀杏堂』 たちばなはるか

『雨やどりはすべり台の下で』 岡田淳



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『北風のわすれたハンカチ』 安房直子

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』 廣嶋玲子/著 jyajya/絵

『夜の小学校で』 岡田淳



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『二分間の冒険』 岡田淳

『選ばなかった冒険』 岡田淳

『大おばさんの不思議なレシピ』 柏葉幸子/著 児島なおみ/絵



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『精霊の守り人』 上橋菜穂子/著 二木真希子/絵

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 東野圭吾

『黄泉坂案内人』 仁木英之



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『幽落町おばけ駄菓子屋』 蒼月海里

『かにみそ』 倉狩聡

『気障でけっこうです』 小嶋陽太郎



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『おせっかい屋のお鈴さん』 堀川アサコ

『金木犀二十四区』 三木笙子

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦



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『夜市』 恒川光太郎

『RDGレッドデータガール』 荻原規子

『三日間の幸福』 三秋縋



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『神様の御用人』 浅葉なつ

『ひみつの校庭』 吉野万理子/著 宮尾和孝/絵

『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子/著 杉田比呂美/絵



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『獣の奏者』 上橋菜穂子

『涙倉の夢』 柏葉幸子/著 青山浩行/絵

『妖怪アパートの幽雅な日常』 香月日輪



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『新世界より』 貴志祐介

『幻想郵便局』 堀川アサコ

『空き家課まぼろし譚』 ほしおさなえ



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『宵山万華鏡』 森見登美彦

『思い出のとき修理します』 谷瑞恵

『光の帝国』 恩田陸



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『ホテルカクタス』 江國香織

『家守綺譚』 梨木香歩

『想い出あずかります』 吉野万理子



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『ツナグ』 辻村深月

『しゃばけ』 畠中恵

『夜と会う。』 蒼月海里



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『おもてなし時空ホテル』 堀川アサコ

『隣のずこずこ』 柿村将彦

『ふしぎな声のする町で』 ほしおさなえ/著 くまおり純/絵



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『うろんな客』 エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳

『優しい死神の飼い方』 知念実希人

『狐霊の檻』 廣嶋玲子/著 マタジロウ/絵



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『からくり夢時計』 川口雅幸

『ないもの、あります』 クラフト・エヴィング商会

『鳥籠の家』 廣嶋玲子



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『雨ふる本屋』 日向理恵子/著 吉田尚令/絵

『時給三〇〇円の死神』 藤まる

『きつねの窓』 安房直子/著 吉田尚令/絵



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『きまぐれロボット』 星新一

『ファンタジーとSF・スチームパンクの世界』 海野弘

『ボタニカル』 有間カオル/著 今日マチ子/絵



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『幻想古書店で珈琲を』 蒼月海里

『時知らずの庭』 小森香折/著 植田真/絵

『アヤカシさん』 富安陽子/著 野見山響子/絵



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『さよなら、おばけ団地』 藤重ヒカル/著 浜野史子/絵

『十年屋』 廣嶋玲子/著 佐竹美保/絵

『幻獣標本箱』 江本創



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by dokusho-biyori | 2018-09-21 09:34 | 過去のフェア | Comments(0)

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『新・箱根駅伝』 酒井政人

『ラン』 森絵都



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『駅伝ランナー』 佐藤いつ子

『800』 川島誠



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『一瞬の風になれ』 佐藤多佳子

『世にも奇妙なマラソン大会』 高野秀行



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『風が強く吹いている』 三浦しをん

『あと少し、もう少し』 瀬尾まいこ



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『強奪箱根駅伝』 安東能明

『長距離走者の孤独』 アラン・シリトー 訳=丸谷才一、河野一郎



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『標なき道』 堂場瞬一

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹



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『シティ・マラソンズ』 あさのあつこ、近藤史恵、三浦しをん

『遙かなるセントラルパーク』 トム・マクナブ 訳=飯島宏



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『チーム』 堂場瞬一

『ダッシュ!』 五十嵐貴久



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『走る哲学』 為末大

『流鏑馬ガール!』 相戸結衣



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『かんじき飛脚』 山本一力

『べんけい飛脚』 山本一力



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『走れ! T校バスケット部』 松崎洋

『白バイガール』 佐藤青南



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『走らなあかん、夜明けまで』 大沢在昌

『走れメロス』 太宰治



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『逃げ』 佐藤喬

『ヒルクライマー』 高千穂遙



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『自転車少年記――あの風の中へ』 竹内真

『サクリファイス』 近藤史恵



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『スマイリング!』 土橋章宏

『行かずに死ねるか!』 石田ゆうすけ



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『ババチャリの神様』 皆藤黒助

『ジョッキー』 松樹剛史



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『騎手の誇り』 本城雅人

『走る?』 柴崎友香、中田永一、東山彰良



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『犬と、走る』 本多有香

『彼のオートバイ、彼女の島』 片岡義男(品切れ重版未定)



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『ウォッチャーズ』 ディーン・R・クーンツ 訳=松本剛史(品切れ重版未定)

『ハンターズ・ラン』 ジョージ・R・R・マーティン、ガードナー・ドゾア、ダニエル・エイブラハム 訳=酒井昭伸(品切れ重版未定)



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『バトルランナー』 スティーヴン・キング 訳=酒井昭伸(品切れ重版未定)

『シービスケット』 ローラ・ヒレンブランド 訳=奥田祐士(品切れ重版未定)



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by dokusho-biyori | 2018-09-18 09:20 | 過去のフェア | Comments(0)

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『THE ISLAND軍艦島』 佐藤健寿

『直島古民家シェア暮らし』 まつざきしおり



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『機関車先生』 伊集院静

『十角館の殺人』 綾辻行人



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『島はぼくらと』 辻村深月

『孤島の祈り』 イザベル・オティシエ 訳=橘明美



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『くちびるに歌を』 中田永一

『無人島に生きる十六人』 須川邦彦



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『漂流』 吉村昭

『エトロフ発緊急電』 佐々木譲



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『いなくなれ、群青』 河野裕

『宝島』 ロバート・ルイス・スティーヴンソン 訳=鈴木恵



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『ロビンソン漂流記』 ダニエル・デフォー 訳=吉田健一

『十五少年漂流記』 ジュール・ヴェルヌ 訳=波多野完治



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『「十五少年漂流記」への旅』 椎名誠

『イースター島を行く』 野村哲也



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『色のない島へ』 オリヴァー・サックス 訳=大庭紀雄、春日井晶子

『蠅の王』 ウィリアム・ゴールディング 訳=黒原敏行



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『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティ 訳=青木久恵

『ねずみに支配された島』 ウィリアム・ソウルゼンバーグ 訳=野中香方子



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『奇妙な孤島の物語』 ユーディット・シャランスキー 訳=鈴木仁子

『秘島図鑑』 清水浩史



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『T島事件』 詠坂雄二

『無人島セレクション』 無人島セレクション編集部/編



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『幻屍症(インビジブル)』 周木律

『世界史からこぼれ落ちた離島伝説』 おもしろ地理学会



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『図書館島』 ソフィア・サマター 訳=市田泉

『孤島パズル』 有栖川有栖



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『館島』 東川篤哉

『イルカの島』 アーサー・チャールズ・クラーク 訳=小野田和子



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『14歳の水平線』 椰月美智子

『ネプチューンの迷宮』 佐々木譲



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『ミコとまぼろしの女王』 作=遠崎史朗 絵=松本大洋

『地図から消えた島々』 長谷川亮一



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『青いイルカの島』 スコット・オデル 訳=藤原英司 絵=小泉澄夫

『ばらかもん』 ヨシノサツキ



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『漂流の島』 高橋大輔

『絶海の孤島』 カベルナリア吉田



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『ふたご島からの脱出』 SCRAP、鹿野康二

『池島全景』 黒沢永紀



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by dokusho-biyori | 2018-09-17 09:42 | 過去のフェア | Comments(0)

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沢田: と言う訳で、エクスナレッジ『世界を変えた本』の刊行を記念して、座談会を開催致します。テーマはズバリ【俺たちを変えた本】です。まずは、それぞれ自己紹介を。

杉江: こんにちは。本の雑誌社の杉江です。本読みの総本山みたいなところに勤めているので、子どもの頃から本の虫だったように思われることが多いですが、18歳11ヶ月まで殆ど全く本を読んでませんでした。

沢田: そうそうオイラも、若い頃から本好きだったみたいな印象を持たれることが多いんだけど、中学高校は、バスケが上手くなることと女子にモテることの二つしか考えてなかった。

右田: エクスナレッジの右田と申します。親父が出版社勤務だったので、幼い頃から誕生日やクリスマスのプレゼントは常に本。お蔭様で立派な本嫌いになりました(笑)。だってファミコン欲しかったんだもの……。

杉江: この座談会大丈夫ですか(笑)? 出版、書店業界のメインストリームである、幼き頃からの本の虫がいないのでは? 本来はそっちが多いんですが……西尾さんに期待です!

沢田: そろそろ来る頃ですけどね。

杉江: と言った途端に来た(笑)。

西尾: 遅れまして申し訳ありません。右田様は初めまして。杉江さんはいつもお世話になっております。沢田さんは……今日も会ったのでとりあえずお疲れ様です。
 丸善津田沼店で文芸書を担当しております西尾と申します。学生時代からバイトで書店勤めを始めて、気付いたら人生の半分くらい書店にいる計算になります……。

沢田: で、私が進行役も兼ねます、丸善津田沼店の沢田です。皆さんヨロシク。 西尾さん、子どもの頃から読書家だった?

西尾: 子供の頃から本は好きな方だったとは思います。インドア万歳な性格だったので、小学校の図書室とか学級文庫とかは、結構読み漁ってた記憶はあります。ちなみに高校では図書委員でした。

沢田: 待望の、純粋培養的読書人だ。
 俺は、小中高の頃は、「男が本なんか読んでたらカッコ悪い」と言うか、男なら「腕白でもいい、逞しく育って欲しい」的な風潮が強くて、中一の時、国語の教科書に井上靖の『しろばんば』の一部、確か「どんど焼き」の場面が載っていて、面白かったから『しろばんば』を買って読んでたら、周りに馬鹿にされた。

西尾: 私個人としては読書男子素敵ですけど。なんていうか落ち着いた雰囲気があって。

沢田: 俺が小中の頃は「ネクラ」という言葉が流行った時代で、活動的でない人は片っ端から「ネクラ」のレッテルを張られたんだな。だから女子でも、休み時間に自分の机で一人で本読んでるようなのは、「ネクラ」な奴として、少なくとも男子たちの恋愛対象からは外されていたな。

杉江: うちの母親は乱暴で、本を読んでる男の子なんてもやしっ子だと考えてて、5つ離れた兄貴は末は博士かと町で言われるほど本の虫だったのに、本なんか読んでたらダメだ! って放課後、家からほっぽりだされ、大切な本を捨てられたらしいです。それを見ていた弟の僕はとにかく毎日野原というか校庭や近所を駆けずり回る男の子に育ち、本なんか触れちゃいけないもんだと思って暮らしてました。

右田: 本なんか触れちゃいけないってのも凄いな(笑)。

杉江: ところが大学受験に失敗し、浪人して予備校通いをしていた時にどうしても国語の成績が上がらず親友に相談したところ、本を読めと。そいつが杉江にはこれだろと薦めてくれたのが、村上龍の『69』『愛と幻想のファシズム』で、それをまさに寝食忘れて貪り読んで、翌日から人生が全く変わりました。

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沢田: 村上龍は、『だいじょうぶマイ・フレンド』を読んで、これは俺に読まれることを1ミクロンも想定していない小説だな、と悟って、以来無縁。

杉江: その作家の最初の一冊って大事ですよね。『だいじょうぶマイ・フレンド』は最初に読む本では絶対ないです(笑)。

西尾: で、杉江さん、村上龍で人生がどう変わったんですか?

杉江: 何が変わったかというと、人生の主導権が自分にある、って気づいたことなんですよね。それまで親や社会から、いい大学出ていい会社に入らないとダメな人間になってしまうと押し付けられてきたのが、「そんなの全然関係ないじゃん」と教えてくれたんです、本が。それから一気にダムが決壊するように本を読みました。

右田: 人生の主導権が自分にある。これ凄いなぁ。まさに俺を変えた本っすね。

沢田: 右田さんは?

右田: 僕は、19歳で働きもせずプラプラしてたら、見かねた親父に「家を出るか、働くか」の選択を迫られ、飛び込んだ人文書の出版社。ここで、ようやく読書と向き合い始めました。めちゃくちゃ晩成型です。

杉江: 入社して、いきなり営業に?

右田: 商品管理っすね。会社の1階が倉庫で毎日取次の集品トラックが来てました。埃と汗にまみれ、短冊挟んで出荷業務でしたね。たまに取次へ見本出し。ロン毛でGパンなおいらが窓口に並んでると100%白い目で見られましたよ(笑)。

杉江: たまにそういう場違いな人並んでますね。白い目で見てます、私も。でもそれだと本を「物」として接するからより読まなくなりそうなのに、よく本好きに変われましたね。

右田: 編集の仕事もやってて、編集者同士で飯食いに行ったりしたんですけど、そいつらがまぁ賢くて。「なんでそんなに物事知ってんすか?」って聞くと、「本読んでるからだよ」と。ちょいと憧れた。なんかモテそうだし。『ダ・ヴィンチ』買って、読書の習慣をつけようとしたのが始まりですかね。

沢田: うーむ、本を読むようになっても、物知りになった実感は無いな(笑)。

右田: そこなんすよ~。騙されました(笑)。

沢田: あ、でも西尾は30代の女性はフツー使わんし、知らんだろうという語彙を使いこなすよね。あれは多分、読書の賜物だと思う。

西尾: そうでしたっけ?

沢田: こないだも、会話の細部は覚えてないけど、結婚が云々という話をしていた時に、「あたしはどうせ、行かず後家でこのまま独身ですよ」みたいなことを言っていて、「行かず後家」って現実の会話で初めて耳にしたぞ(笑)。

西尾: 学生時代から語彙選択がおかしいっていうか古臭い的なことは言われてましたが……。自分としてはごく普通に使っているつもりなんですが。

右田: で、編集の先輩からオススメとして紹介されたのが筒井康隆。確か『最後の喫煙者』だったかな? ハマった。圧倒的にハマった。そして貪るように読んだ。

杉江: 筒井康隆といえば『文学部唯野教授』読んで、よくわからないけど面白いっていうか世の中にはなんか知らないことがたくさんあるぞって教えられた記憶がありますよ。

沢田: 筒井康隆、読んだこと無いんですよね、実は。

杉江: 今から読んでも、人生変わるかもしれませんよ!

沢田: この歳になって人生変えるの、めんどくせーな(笑)。

西尾: 右田さんの話が進まないじゃないですか(笑)。右田さん、続きを。

右田『虚航船団』は衝撃だったなぁ。内容は文房具vs.鼬というぶっ飛んだ設定。さすがはSF。そして、随所に登場する哲学者と哲学論。とうぜん哲学書など読んだこともなく、チンプンカンプンで理解するのが大変だったけど、何度も読み返した。

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沢田: チンプンカンプンなのに、よく読み返す気になったね。

右田:「これって、もっと本読んでたら、この本もっともっとモアベターで面白いんじゃね?」って。そうした意味で読書のきっかけを与えてくれた本でした。

西尾: なるほど、「よく分らなくてもこんなに面白いんだから、分るようになればもっと面白いだろう」ってことですね。

右田: で、当時話題だった『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル 訳=池田香代子)を先輩から借りて読んだ。そしてほとんど理解出来なかった19の夜でした。

沢田:『ソフィー~』は当時、流行ったよね。俺も何度も挑戦して、その度に寝た(笑)。

杉江: 沢田さんを変えた本は何なんですか?

沢田: 20歳の頃に何気なく読んだ『竜馬がゆく』にが~ん! となった。

西尾: 意外と定番が来ましたね。

沢田: 竜馬が暗殺されるってのは当然読む前から知ってる訳で、結末が分かってるのに感動出来るって事にも驚いたし、何よりも「本で泣けるんだ!?」と、その事にびっくりした。

杉江: 分かります。僕も村上龍に出逢った時は、その瞬間雷に打たれたというか、身体の中にぼうぼうと炎が燃え上がりました。

右田: さすが、炎の営業(笑)。

杉江: あの時、こんなに本って凄いものなのか、ならば俺は本を作るところで働くのだ! と決意し、大学進学をすっぱりやめてしまいました。なので僕ほどこの座談会にぴったりな人間はいないと思います。

沢田: 『竜馬~』の次に出逢ったのが、椎名誠の『哀愁の町に霧が降るのだ』。確か新潮文庫になったばかりじゃなかったかな。今は無き水道橋の旭屋書店で椎名誠フェアみたいなのをやっていて、当時は「フェア」という概念すら知らず、椎名誠なる作家も知らず、まさに本に呼ばれるように手に取ったらびっくり。

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西尾: びっくり?

沢田: 本って、笑えるんだ!! と。初めての体験だったね、小説読んでマンガ以上に笑ったのは。

杉江:『哀愁の町~』は僕も沢田さんと全く同じで、えっ!? 本ってこんなに笑えるの? こんなに面白いの!? って目から鱗が落ちました。

沢田: シーナ文学のあの可笑しさは、衝撃的でしたよね。吹き出すどころではなくて、呼吸困難レベル。革命的だとさえ、思いました。そして、「男なら、酒が飲めなくてはいけないのか」と気付き、とにかく酒の強い男になろうと、ガムシャラにビール飲んでました。真昼間のデートとかでも、相手がコーヒーだの紅茶だの飲んでるのに、俺はビール。そうしないと男がすたると思ってた。

右田: 酒の強い男になろう! っての分かります。北方謙三のおかげで寝酒がウィスキーになりやした。

杉江: 沢田さんの酒じゃないですが、『哀愁の町~』の影響で、男はアパートで共同生活せなばならんと中学の友達のアパートに住み込んでました。

沢田: 俺も、『哀愁の町~』読んですぐの頃、バイク仲間とアパート借りた(笑)。
 で、そのシーナさんが興した『本の雑誌』とはなんぞや? と探したら、当時は多分まだ直取扱いだったんでしょうけど、神田界隈には結構あって、初めて現物を手にしたのは、三省堂だったかなぁ。

杉江: 椎名さんと言えば、僕の人生を変えた2冊目の本は、『わしらは怪しい探検隊』と野田知佑の『新・放浪記』です。これを読んで今すぐ旅をせねば、カヌーに乗らねばと思い、お金を貯めるためにアルバイトを始めたんです。そのアルバイト先が八重洲ブックセンターで、2ヶ月バイトしてカヌー買って仲間と日本中の川を下りました。

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西尾: えっ、カヌー買ったんですか? 凄いですね。

杉江: 僕、子供産まれるまでカヌーイストだったんですよ!

沢田: 想像がつかん(笑)。『本の雑誌』で採り上げられてる本をコツコツ読んでる内に、読書の泥沼にずぶずぶハマッて、バイク通学の途中で三省堂か旭屋に寄って本を買って、日比谷公園のベンチで読みふける、という生活を続けていたら、大学を卒業できませんでした。

杉江: 本の雑誌でアルバイトしようとは思わなかったんですか?

沢田: 本の雑誌社のアルバイトなんて、信じられない読書量でないと無理なんだろうと。だって当時は、書評の文章も半分ぐらいしか理解できなかったような記憶が。因みに、沢野ひとしさんのマンガは難し過ぎて、未だに理解できません。

杉江: あはは。あれは常人には理解できません!

沢田:『本の雑誌』に出逢わなければ、まず間違いなく、本屋にはなってなかったと思います。

杉江: 当時、本屋さんを語るなんて、きっと本の雑誌くらいしかしてないですよね。

沢田: で、別な職業に就いて、もっと給料が良い人生を歩んでいたんじゃないか、と。

杉江: 問題は、給料が良い人生が、イコール「いい人生」なのかどうかってことですよね。
 僕も椎名誠に憧れて、本の雑誌社の求人広告を見つけ、もしかして本人に会えるかもと記念受験してみたら採用されたんですよ。それまで医学書の出版社に勤めていたので、本の雑誌社に転職しなければ間違いなく給料の良い人生を過ごしていたと思います。
 たまに人生としてはどっちが良かったんだろうって考えますが、その時の価値観を育ててくれるのもまた本なんですよね。

沢田: なんか、いい話っぽくなった(笑)。

右田: C・W・ニコル読んでからトレッキングブーツ履くようになった。人生は変わらんかったけど、ニコルによってファッションは変わった。

沢田: 俺は、宮本輝の『優駿』読んで、ダビスタにハマった(笑)。

右田: 最近だと『盤上の向日葵』読んで将棋指したくなったし。影響されすぎなのかしら?

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西尾: なんというか……お三方の話が濃すぎて、私もう傍観者でよくないかな? という気持ちになっております……。

沢田: いやいや、絵本でも教科書採用の童話でも何でもいいから、これ読んで価値観が変わった! みたいな本、あるでしょ。

西尾: 私は逆に、子供の頃から当たり前のように本を読んできたから、そこまで激しい衝撃を受けた記憶が余り思い浮かばないんですよね……。わくわくするのも泣けるのも、登場人物に共感したり反発したりするのも自分の中では普通というか。

杉江: 僕は逆に、西尾さんみたいな人がどうして本を読み続けられるのか不思議だったりしますよ。

沢田: 西尾さんみたいな人って、どんな人?

杉江: いや、僕らが経てきた衝撃的な体験も無く、読書を続けられるというのは逆に凄いなあと。

沢田: あ、そういう意味か。確かに、普段は比較的ドライだよね。

西尾: 読書を続けるということを特に意識したことないですね。そこに本があるから読むのが普通、というか。学生時代なんか、もちろん本も読むんですが、他にも暇つぶしに国語便覧とか辞書読んだりっていうのが私のまわりでは結構普通だったりしたんですが。
 私からしたら、本を読んでカヌー買ったりお酒飲んでダンディズム極めようとしたりするその行動力の方が驚きです。

沢田: こないだ有川浩『旅猫リポート』の感想訊いたら、「なんと、この私が泣きました!」って、自分で「この私が」なんて言ってたね(笑)。

西尾:『旅猫リポート』は泣かせるツボをちゃんと心得ているというか、結構テンプレ的な泣きの構造だったと思うんですよね。だから、普段捻くれてる私でも素直に涙腺直撃されたというか。

右田: テンプレっすか。他になんか無いですか?

西尾: そうですねぇ……小学校低学年の時に読んだ『鬼太郎の天国・地獄入門』(水木しげる)で死生観植え付けられたとかはありますが。

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杉江: 行動力って言うほど大袈裟なものでなくても、影響されたりしませんか?

西尾: 多少の影響はあるかもですが、それを実行に移すかどうかですね。仮に私が『哀愁の町~』を読んで影響を受けたとしても、友人と共同生活は送らないと思いますし。

杉江: いつだか考えたことがあるんですが、本の影響力で人生変えちゃったような人、つまり僕なんですが、いつまでも本に何かを求めているような気がします。ただ物語を楽しむとかでなく、その中から有益な何かを手に入れようとしてるというか、最初のガツンとした読書の追体験をしようと考えながら本を読んでいるような。

右田: 本に何か求めるってのもあるけど、何か始める時に背中をポンっと押してもらいたいってのもあるかな。そして押してもらって走り出す感じ。

西尾: 本に求めるもの……私は多分、自分が経験しえない事を追体験したいのかな、と思ってます。基本は日常を忘れるためのコンテンツというか。

右田: 僕は根っこに音楽があって、高田渡さんの影響で山之口貘の詩集と出会い、無我夢中に読みました。もっとちゃんと音楽やろうと思い、結構高額のギブソンのアコギを買いましたよ。もちろん月賦で。分かりやすい影響ですが、間違いなく俺を変えた1冊です。

西尾: あーそれはありますね。好きな人が「影響受けた」と言った本を自分も読むと。

沢田: それで思い出すのは『北の国から 89帰郷』で、蛍が憧れていたのが、緒形直人扮する和久井で、電車の中で和久井が読んでいた宮沢賢治を蛍も読むんですよね。
 そういう経験が自分にも無いか思い出そうとしてるんだけど、全然無ぇな。

杉江: 小・中と大好きだった女の子と高校卒業したときに本屋さんでばったり再会し、その子が当時大ベストセラーだった『ノルウェーの森』を買おうとしてたので、うちにあるから貸してあげるよって兄貴の蔵書無断で貸したんですよ。貸せばまた会えるでしょ? それなのに返しにも来なけりゃ音信不通だし、それ以来僕は村上春樹が大嫌いになり、人を信じなくなりましたね。

右田: その女の子は杉江さんの人生を変えてくれなかったんすね(笑)。切ない話だ……。

西尾: 人を信じなくなった、という点においては人生変えられちゃっているような気もしますが。

右田: それは先天性かも……(笑)。

杉江: えっ!?

西尾: ピュアだった人が人に裏切られるのを経験するのはとても悲劇ですよ……。

右田: 杉江さん。ピュアでなくて良かったですね。

杉江: あれ!? ピュアだったはずなんだけど……。あっ、ピュアだったら下心満載で本貸さないか。

西尾: この場合、村上春樹さんが流れ弾当たって被害受けてるのがまた……。

杉江: 一度も読んだことないですけどね……。

西尾: わたし、学生時代に書評で興味を持って『レキシントンの幽霊』だけは読みました。結果、余り自分の好みではないという結論に達してそれ以外を読んでないです。
 村上龍は『イン・ザ・ミソスープ』が新聞連載してるときに読んだんですけど、よく分らん、ってなってました。

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杉江: 西尾さん、両方とも最初に読む本じゃありません!(笑)

西尾: 私、初手を間違えてましたか……!

杉江: 僕は村上龍が語った本を片っ端から手をつけました。柄谷行人とか現代批評あたり。書いてあることが全然わかなくてこんなのみんな分らないんだろうと思ってたら、はじめに勤めた医学書の出版社の先輩達がこの手の本を語り合ってて、右田さんじゃないけど衝撃受けました。
 あと、ジャン・ジュネの『泥棒日記』も村上龍が語ってて、買おうとしたらその頃文庫が品切で、箱入りの『ジャン・ジュネ全集』というのを書いましたけど、結局一度も開かないまま人にあげてしまいました。

西尾: そういえば本と言われて小説とかそんなのばかり考えていたんですけど、沢田さん『ドラえもん』は人生変えてないですか?

沢田: うーむ、『ドラえもん』はむしろ、大人になってからの方が、「好き」の度合いが強いかも。小学生の頃は『平家物語』を読んで、多分、子供向けの抄訳版だったんだろうけど、名乗りがカッコよく思えたから一生懸命覚えて、自転車を馬に見立てて「遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ、やあやあ我こそは~」とかって、鎌倉武士ごっことかしてたな。

杉江: 一言言っておきますが、小学生で鎌倉武士ごっこしてたのは日本で沢田さんただ一人です!(笑)

西尾: 鎌倉武士より、どっちかというと平安貴族の変な笑い方をやってたような記憶が……。

杉江: 平安貴族の笑い方ごっこ!? この座談会どうかしてる!!

西尾: いわゆる麿っぽい感じで「~でおじゃ? ホーッホッホ」みたいな。子供って、そういう変な喋り方真似するじゃないですか?

杉江: しないじゃろ!

西尾: 一つ滅茶苦茶影響受けたのがありました。子供の頃に水木しげるさんの『ゲゲゲの鬼太郎』に触れて、長じて京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』に出会い、そこから『画図百鬼夜行』『桃山人夜話』、柳田国男の『遠野物語』を通って、今は立派な妖怪好きになってますね……。一人で境港に行くくらいには影響受けてますね。余りに日常化していたので気付けなかったです。

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杉江: 水木しげるさんは人生変えますね。最近著作読んでます。妖怪もそうですが、生き方に惚れてます。これから人生変えられるかも。

沢田: あとは小学校4年か5年の時、佐藤さとる『だれも知らない小さな国』読んで、さすがにコロボックルは居ないとは思っていましたが、それでも1割ぐらいは「どこかにいても不思議は無い」と信じていて、昆虫採集で野原を駆け回っている時なんかに、草木の陰に潜んでいないか、気にしてました。

西尾: 小学生の頃本を読んでやった遊びといえば、『ちいちゃんのかげおくり』のかげおくりですかね。自分の影をじっと見つめたあと、空を見るとその影がそこにある、っていうのなんですけど。皆で校庭に出て本当に出来るのかって試してました。
『ちいちゃんのかげおくり』は戦争が題材なので、今やると色々考えてしまいそうですね。当時はそこまで深く考えずに皆でやってましたけど。

右田: 小学一年の読書感想文、『かわいそうなぞう』で賞もらった経験ある。

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沢田; 戦争もので言うと、渡辺清『戦艦武蔵のさいご』が強烈な読書体験だった。空爆の最中の甲板で、「小さな人が踊ってる」ような影が見えたから不審に思って近づいて見たら、膝から下を吹き飛ばされた兵が、懸命に腕を振って歩こうとしていた、とか。

右田: それは強烈ですね。森村誠一の『悪魔の飽食』も強烈でした。

沢田: 731のやつですよね? こないだ、詳細な記録文書が開示されて云々、みたいなニュースありましたね。

右田: 司馬遼太郎『燃えよ剣』に血湧き肉躍り、柴田錬三郎『眠狂四郎』で必殺技に憧れ、隆慶一郎『吉原御免状』で吉原を目指しました。

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杉江: 吉原目指した(笑)!?

沢田:『燃えよ剣』はラストの数行が本当にいい。歳三とお雪の恋愛小説だと思う。

右田: 時代小説の扉を開けてくれたのが司馬遼太郎の『梟の城』でした。めちゃくちゃ面白くて、この作家は忍者作家なんだろなってしばらく勘違いしてました。

沢田: といったところで、そろそろ各々の「俺たちを変えた本」、発表と参りましょうか。

杉江: では僕から。
1、村上龍『愛と幻想のファシズム』
 前述の通り、全く本を読まない人生を過ごしていた18歳の時、友達にすすめられ、一晩で一気読みした後、まさに人生が変わりました。本が面白いと知ったのも大きいですし、自分の人生は自分のものだと教えてもらえた衝撃は今でも忘れません。

2、野田知佑『日本の川を旅する』(品切れ)
 村上龍を読んで、人生が自由だと知り、では自分は何をしたいのか悶々とし出した時にこの本を読み余りの自由さに憧れ、自分もカヌーを買い求め旅に出ることにしました。人生、好きなことをしていい、それを実践してみた最初の一歩です。

3、藤脇邦夫『出版幻想論』(品切れ)
 一番したいのは出版社で働くことだと気づいて、どうにか潜り込んだ出版社で任されたのは営業でした。人見知りだし、ペコペコ頭下げてダサいし、出版社はやっぱり編集だし、と思っていた自分に、出版営業の誇りを植えつけてくれた本。

4、目黒考二『本の雑誌風雲録』
 ひょんなキッカケで夢だった会社で働けることになったのですが、実はそれまで椎名誠のファンだったものの『本の雑誌』自体は読んだことがなく、働き出して不安な中、社史でもあるこの本を読みました。この本の中には、本の雑誌が大切にしなければならないことが全て詰まっていて、今でもときおり読み返し、間違ったことをしていないか確かめてます。

5、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』
 これまで紹介した本は全て読んで人生を変えられた本ですが、この本は作ったことで人生が変わりました。大好きで、伴走してきた作家さんの代表作を作ることができ、しかも賞まで頂き、そして転覆しかかっていた会社の状況も売上によって支えることができました。自分の人生で、一番達成感を味わえ瞬間をこの本から頂きました。

番外編、ちばあきお『キャプテン』 『プレイボール』
 人生を変えた本というよりは、バイブルです。中学生で読んで以来、毎年、年に2回読み直してます。人生に大切なことはみなこの2冊から学びました。

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一同: おー、凄い。

右田:『出版幻想論』『本の雑誌風雲録』は未読ですが、杉江さんが選ぶとガチですね。

杉江:『出版幻想論』は白夜書房の営業の人が書いた本で、これも後にバイブル的に読んだ土田世紀の漫画『編集王』に出てくる営業マンみたいな人でカッコよかった。編集者が独りよがりで作った本がどれだけ本屋さんで迷惑かけてるか、みたいな感じで。

右田: 僕の営業的バイブルは杉江由次著『炎の営業日誌』かなぁ。未読だけど……。

杉江: 未読かよ(笑)!

右田: 野田知佑は『BE‐PAL』読んでた19、20歳の頃は憧れたなぁ。それこそ自由な感じで。まぁ単純に仕事したくなかっただけなんすどね……。

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杉江: あの頃、『BE‐PAL』ってある種、ライフスタイル誌だったのかもしれませんね。僕も毎号欠かさず買って、野田さんの連載や様々なアウトドアの特集をむさぼるように読んでました。
 なんか働きたくない、というよりはサラリーマンになりたくない、サラリーマン=ダサいって思い込みが強かったです。

右田: ホントそれです。ただ僕は杉江さんみたいにカヌー買うほどガチではなかったですよ(笑)。

沢田: 僕の5冊は、以下順不同で。
● 司馬遼太郎『竜馬がゆく』
 繰り返しになるけど「本で泣ける」ということを初めて知った作品。

● 椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ』
 これもさっき述べた通り、「本で爆笑する」という初体験の作品。そして、シーナさんの生き方と言うか、真っすぐさに強く惹かれた。若い頃に色々体験すると、あーいういい顔したおっさんになれるのだな、と思った。

● 本の雑誌社『本の雑誌』
 杉江さんへのサービスではなく、この雑誌と出会っていなければ、絶対に俺、本屋になんかなってなかった。本って、そんなに深いんか!? と。それほどのものを、ちょっとでも読み逃すのは人生の損ではないか!? と。そう感じてずぶずぶと本の世界にハマッていった。
 あと2つか。5冊に絞るの、難しくないっすか?

西尾: 5冊って言い出したの、沢田さんじゃないですか。

沢田: うーむ。では4冊目と5冊目。
● 半村良『かかし長屋』
 司馬遼の歴史小説はともかくとして、完全フィクションの時代小説なんか読んだ事なかったのに、当時、なぜこれを手に取ったのか謎。呼ばれた、ってことでしょうか。時代小説の面白さを初めて教えて貰った作品。貧乏人たちが支え合って暮らしていく姿が清々しくて、今まで何回読み直したろう。これの影響で江戸庶民の暮らしに興味が湧いて、一茶の俳句とか江戸川柳とかに随分首を突っ込んだ。

● 宮部みゆき『龍は眠る』
 ミステリーでもあり、サスペンスでもあり、ファンタジー(超常現象もの)でもあり、青春小説でもあり、恋愛小説でもあり、っていう現代の複合型エンタメを、多分これで初めて堪能した。それまで読んできたミステリーと違って、「謎解き」だけがどでーんと真ん中に居座っているのではなくて、他の要素と並列的に、物語に惹き込むための〝 幾つかの魅力の一つ 〟でしかないと言うか、要するに、読んでいて惹き込まれる要素が「モグラたたき」的にあっちやこっちから次々に顔を出すという点に、本当にびっくりした。ミステリーって、面白いんだな! と初めて感じた。

番外編、片岡義男『彼のオートバイ、彼女の島』
 品切れだから番外。とにかくひたすらバイクに乗りたかった高校生の頃の〝 背伸び本 〟が片岡義男でしたね。『湾岸道路』とか『スローなブギにしてくれ』とか。カッチョイイ大人とは、疲れた顔で通勤電車に乗るのではなく、バイクに乗って、夜は暗い部屋でジンを飲むものなんだと思った。今なら、東本昌平の『RIDEX』とか『雨はこれから』なんかが、かなり近い雰囲気を醸し出してる。『彼のオートバイ~』を読んでなければバイクに乗っていなかった、かどうかは分らんが、確実に背中を押された。どこか復刊してくれんかな。

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杉江: 沢田さんの『かかし長屋』と『龍は眠る』めっちゃ意外です。でもほんとめっちゃ面白いですよね!! 半村良は『どぶどろ』も面白いし、酒場ものも大好きです。

沢田:『どぶどろ』ちょっと暗くてなぁ。『かかし長屋』は、時代物なんか読んだことなかったのに何故手に取ったのか、今となっては全く分かりません。

右田:『かかし長屋』は初めて沢田さんにオススメされた本です。ホント面白かった! 市井ものでは最上級で半村良の見方が変わった一冊ですよね。

沢田:『龍は眠る』は、二十数年前、宮部みゆきがとにかく大流行していた時期に流されるようにして買って読んだら、それから暫く、宮部みゆきにハマりました。

右田: 宮部さんは基本時代物ですが、最近の『荒神』もすごく良かった!

西尾: 私も右田さんと同じで宮部さんといえば時代物、な人間ですが、現代物なら『淋しい狩人』が好きですね。

沢田『火車』が直木賞逃した時に、『本の雑誌』で「今年の直木賞をやり直す」みたいな特集ありましたよね。

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右田: 凄い企画っすね(笑)。流石です。

杉江: そんな特集しょっちゅうです(笑)。

沢田: 次、西尾さんいこうか。

西尾: 私の5冊ですが、人生振り返って滅茶苦茶考えてみました……。
● 水木しげる『鬼太郎の天国・地獄入門』(品切れ)
 初めて明確に死というものを意識させられた作品。生前の行いが死後に影響すると知って、読んでしばらくはそれまでの自分の行いはどうだったのかとか、死ぬことが怖くて仕方なかった記憶。水木先生は私の人生の方向性を決定付けた方でもありますね。妖怪好きという。

● ボルフ『深夜の幽霊ドライバー』(品切れ)
 小学生の時、学級文庫にこれがあって、いわゆる少年探偵団モノとしては乱歩よりも先に出会った作品。謎あり冒険あり恋愛ありで、今思えばミステリ好きになった原因はこれなのかな? と。学年が上がるとき、本を処分するから好きなの持って帰っていいと言われたので、持ち帰った思い出。ちなみにまだ持ってたりします。

● 夢野久作『ドグラ・マグラ』
 初めて読んだのは高校生の時、余りに頭に入ってこなくて途中で読むのを断念しました。それから何回か挑戦するも、いつも同じところで挫折。それまで、合わないと思った本でもとりあえずは読了できてたので、世の中にはどれだけ頑張っても読み通せない本があるということを教えてくれた1冊です。結局5回目くらいで何とか読み切りましたが、あんまり記憶に残ってません。今読んだらちゃんと頭に入ってくるかもですが。

● 遠藤周作『沈黙』
 大学の授業で映画を見て、それから原作という流れでした。信仰と生きることと死ぬことと。命を擲っても守りたいものを自分は持っているのか、これから持てるのか。今でもふとした時に登場人物たちを思い出して、そういったことについて考えます。

● 茨木のり子『自分の感受性くらい』
 本と言うより、この詩ですね。高校卒業の時、古典担当の先生がこの詩を朗読してくれて。基本豆腐メンタルなネガティブ人間なので、心が折れそうなときやネガティブが行き過ぎそうになったときにこの詩でリセットを心がけてます。

 このうち、『深夜の幽霊ドライバー』は品切れなので他を一つ。
● クラフト・エヴィング商会『すぐそこの遠い場所』
 これに限らず、クラフト・エヴィング商会の本は好きなのですが。本の中で紹介される、あるわけないと思いつつ、でもひょっとしたら実はどこかに本当にあるんじゃないかと信じたくなるようなアイテムや物語を見ていると、想像力を刺激されます。小説とは違った意味で、本の世界で遊ぶ楽しさを教えてくれた1冊とでもいいましょうか。
 人生を変えたではなくて、今の自分の根幹を成したというか、方向付けた本たち、というべきなのかもですが

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杉江: おおおお! 西尾さんの5冊素晴らしい。やっぱりこういう感じで本を薦められるとめっちゃ読みたくなりますね!

沢田: ジャンルがめちゃめちゃだな(笑)。『鬼太郎の天国・地獄入門』は、『鬼太郎の天国と地獄』ってタイトルで復刊してるようだ。

西尾: クラフト・エヴィング商會さんは、装丁や帯なんか全部揃って一つの作品、ってところも大好きです。『らくだこぶ書房21世紀古書目録』の「すでに未来はなつかしい」ってフレーズなんて心に静かに沁みますね。数年前にあった世田谷文学館の展覧会もめちゃくちゃ面白かったです。

沢田: 茨木のり子は、女性エッセイの棚で若い女性向けにアピールしてもいい本かも知れない。多分、今の子たちにも響くと思う。

西尾: 茨木のり子さんは鉄板といえば鉄板ですね。私の中では石垣りんさんとならんで強い女性詩人二大巨頭みたいな感じですが。

右田:《 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 》茨木のり子に怒られてみたい……。

西尾: 優しい言葉ではなく、この少し突き放したような感じがいいのだと思ってます。自分を客観的に見られるので。

沢田: じゃ、トリは右田さんで。

右田: ちょいと青くさいですが、おいらの5冊です。
1、司馬遼太郎『梟の城』
 時代小説の扉を開けてくれたのが司馬遼太郎の『梟の城』でした。めちゃくちゃ面白くて、この作家は忍者作家なんだろなってしばらく勘違いしてました。

2、子母澤寛『新撰組始末記』
 そして、今なおメインに時代物を読み続けるに至った決定的な1冊がこれ。もう夢中で繰り返し読みました。ほかの時代小説→新撰組始末記→ほかの時代小説→新撰組始末記な感じで。僕にとっての『新撰組始末記』は時代小説におけるベースキャンプみたいな感じです。

西尾: 時代小説におけるベースキャンプって、いい表現だな。

右田: 続いて3つ目
3、山之口貘『山之口貘詩文集』
 高校時代に出会い衝撃を受けたフォークシンガー高田渡さん。彼がこよなく愛した詩人が山之口貘。沖縄の貧しい人々の目線から生まれる詩の数々かたまらなく素敵で、どっぷりとのめり込んだ。
 ぼくが今でも弾き語りを続けていられるのは、この2人に出会えたお蔭です。

4、筒井康隆『虚航船団』
 宇宙空間。ホチキス、コンパス、雲形定規などの文房具たちが繰り広げる虚構の冒険。筒井ワールド全開の摩訶不思議な世界。もうこれで筒井康隆にどハマりしました。未だにふざけた思考で世の中を見てしまうのは筒井康隆のせいなのです。できれば責任とってほしい……(笑)。

5、ニック・ホーンビィ『ハイ・フィデリティ』(絶版)
 好きな女の子のためにテープを編集し、フラれた女の子の思い出順にレコードを並び替える。どこまでも青くさいダメな男の姿が自分と見事に合致し、「これ俺だよな〜」と苦笑いしつつ何度も繰り返し読んだ1冊。

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杉江:『ハイフィデリティ』、僕も好きです! 僕の場合は同じ著者の『ぼくのプレミアライフ』がこれ俺だよ! と思えるサッカーサポ本です。

右田: プレミアライフもいいっすよね。ハイフィデリティには逆に救われたたかな。また大人にならなくていいんだって。つまりは、両方とも童貞感満載なんすよ(笑)。

沢田: これで全員の「俺たちを変えた本」が出揃った訳ですが、思いがけず読書人生を振り返るような座談会になりましたね。

杉江: 肝心の『世界を変えた本』の紹介が、これまでほぼゼロなんですが(笑)。

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右田: おっと、いけねぇ。それでは、少し真面目に。
『死者の書』、『ケルズの書』、『兵法』、『源氏物語』、『君主論』、『種の起源』、『アンネの日記』、『星の王子さま』……。
 人類史に刻まれた名著の数々を美しいビジュアルで解説。内容だけでなく装丁やデザインなど〈 物 〉としての美しさにも焦点を当てつつ、壮大な知の遺産をたどる。 精巧な中世の彩飾写本、最初のメディア革命ともいえる世界初の印刷本、人間の宇宙観を転換させることになった科学書、偉大な小説とその挿絵……。古今東西、あらゆるジャンルから厳選した80冊以上を、その本が登場するまでの背景や後世に残したものを含めて、鮮やかに描き出した1冊です。

西尾: この造本で本体3,800円は、安いですね。

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沢田: 色鮮やかな原書を眺めながら、気になる本を今読める形で読むってのも一興だな。河出文庫の『神曲』とか中公文庫の『君主論』とか角川ソフィアの『孫子の兵法』とか、『世界を変えた本』の写真見ながら読めば頭に入りそう。

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西尾: 『不思議の国のアリス』とか『オズの魔法使い』あたりは、今でも充分に「オシャレ」で通る装丁ですね。

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杉江: これがTシャツの柄だったらカッコイイ。

沢田: 他にもイソップだとかシェイクスピアだとかアダム・スミスだとかアインシュタインから毛沢東まであって、まさしく「世界を変えた」本たちだね。

杉江: これらと、僕らの「俺たちを変えた本」って、並列で語っちゃっていいんですかね? 冒涜になりませんかね(笑)?

沢田: 冒涜って(笑)。

杉江: まあでもこれからもいろんな本を読んで変わっていくんだと思うんですよね。どんな本に出会ってどんな自分になっていくのか楽しみです。

西尾: 今回改めて自分と本の関係を振り返ってみて、自分にとって本というのは呼吸や睡眠みたいな、普段意識していないけど、生きていく上で不可欠なものなのだなぁと思いました。人生を変えるというより、積み重なって蓄積される人生の一部というか。その蓄積の仕方で今後の人生も微妙に方向の修正がなされるのでしょうが。

右田: 今までに出会った本によって自分がどう変わったかは分からないけど、確実に人との繋がりが増えた。そんな「本を語り合える環境」にいられる幸せ、そしてその繋がりからの影響、自身の変化を、これからも楽しんで行きたいものです。



【世界を変えた本と俺たちを変えた本】座談会小冊子、丸善津田沼店店頭にて無料配布中です! 御用とお急ぎでない方は、是非ともお立ち寄り下さい!!
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by dokusho-biyori | 2018-08-13 11:34 | 過去のフェア | Comments(0)

正義って何だ?

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『モラルの起源』亀田達也 岩波新書

『この国の冷たさの正体』和田秀樹 朝日新書



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『知性の顚覆』橋本治 朝日新書

『さらば、民主主義』佐伯啓思 朝日新書



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『この国の息苦しさの正体』和田秀樹 朝日新書

『正しさをゴリ押しする人』榎本博明 角川新書



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『ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人』梅谷薫 講談社+α新書

『思考停止社会』郷原信郎 講談社現代新書



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『目くじら社会の人間関係』佐藤直樹 講談社+α新書

『「助けて」と言える国へ』奥田知志、茂木健一郎 集英社新書



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『テレビじゃ言えない』ビートたけし 小学館新書

『反省させると犯罪者になります』岡本茂樹 新潮新書



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『正義の偽装』佐伯啓思 新潮新書

『ポピュリズム』薬師院仁志 新潮新書



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『今こそルソーを読み直す』仲正昌樹 生活人新書

『「正義」を考える』大澤真幸 NHK出版新書



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『「道徳」を疑え! 』小川仁志 NHK出版新書

『「正義」がゆがめられる時代』片田珠美 NHK出版新書



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『精神鑑定はなぜ間違えるのか?』岩波明 光文社新書

『他人を非難してばかりいる人たち』岩波明 幻冬舎新書



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『裁判官・非常識な判決48選』間川清 幻冬舎新書

『きょうも傍聴席にいます』朝日新聞社会部 幻冬舎新書



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『「正論バカ」が職場をダメにする』榎本博明 青春新書インテリジェンス

『正義を疑え!』山口意友 ちくま新書



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『衆生の倫理』石川忠司 ちくま新書

『検察の正義』郷原信郎 ちくま新書



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『正義論の名著』中山元 ちくま新書

『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』宮崎学 ちくま新書



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『死刑肯定論』森炎 ちくま新書

『警察と暴力団』稲葉圭昭 双葉新書



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『ニッポン不公正社会』斎藤貴男、林信吾 平凡社新書

『ぼくたちの倫理学教室』エルンスト・トゥーゲントハット、アナ・M.ビクーニャ、セルソ・ロペス
訳=鈴木崇夫 平凡社新書




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『正義という名の凶器』片田珠美 ベスト新書

『わたしが正義について語るなら』やなせたかし ポプラ新書



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『名作裁判あの犯人をどう裁く?』森炎 ポプラ新書

『少女犯罪』家田荘子 ポプラ新書



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『正義について考えよう』猪瀬直樹、東浩紀 扶桑社新書

『暴走老人・犯罪劇場』高橋ユキ 洋泉社新書y



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by dokusho-biyori | 2018-07-20 11:08 | 過去のフェア | Comments(0)