読書日和

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「読書日和」備忘録

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カテゴリ:サワダのひとりごと( 110 )

町屋良平「しき」

『青が破れる』で文藝賞を受賞しデビューした町屋良平。
何かと思い通りにならない世の中で、自分なりの抵抗を試みては挫折する若者のやるせなさには、
老若男女を問わず共感した人は多かったのではないか。

その町屋良平氏が「しき」(『文藝 2018年夏季号』掲載)で、なんとビックリ第159回芥川龍之介賞の候補になった!
まだ2作目なのに、凄いな。

氏に全面的にご協力頂いて、過去にはこんなフェアもやったりしました。
第53回文藝賞受賞 町屋良平『青が破れる』&町屋良平がリスペクトする作品フェア


芥川賞の発表は7月18日(水)。
町屋良平『しき』の発売は7月19日。

どちらもお楽しみに!





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by dokusho-biyori | 2018-06-19 05:51 | サワダのひとりごと | Comments(0)

帰り道

昨日、職場からの帰り道。特に何をということでもなく、思い付くまま散漫に仕事のことを考えながら歩いていて、ふと顔を上げると反対側からも人が一人歩いてくる。歩道が狭いから、お互いに少し端によけながらすれ違う。

その時、頭の中では完全に仕事中だったからだと思う。気が付いたら、すれ違う相手に向かって「いらっしゃいませ~」って言ってた。ちょっとごまかしようがないくらいハッキリと。結構恥ずかしかったな。

まぁ、誰かに迷惑かけたとか不愉快にさせたという訳ではないから、いいんだけど。




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by dokusho-biyori | 2018-06-18 06:36 | サワダのひとりごと | Comments(0)

中学三年生でした。

『読書日和』の4月号で紹介した、奥田亜希子『青春のジョーカー』
主人公は「中学二年」と書いたけどそれは間違いで、
実は、中学三年生でした。

本文にしっかり書いてあるだけでなく、帯にも表記がある。
3回も読んだんだけど、なんで読み間違えたんだろう。

奥田さん、すみませんすみません。








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by dokusho-biyori | 2018-05-01 06:32 | サワダのひとりごと | Comments(0)

江夏の21球

プロ野球・広島東洋カープの顔とも言える衣笠祥雄さんの訃報が届いた。
衣笠選手の特別なファンという訳ではないし、カープファンですらないのだけど、
あーなんだか、プロ野球が元気だった時代が、過去になって、
また少し遠ざかっちゃったな、という気はする。

そして思い出すのが山際淳司のデビュー作にして
スポーツノンフィクションの金字塔「江夏の21球」(『スローカーブを、もう一球』所収)。
今、我が家の書庫(って言うか、押入れ)をさんざん探したんだけど見つからないので、
以下、過去に何度か読んだ記憶だけで書きます。
故に、細かいところで不正確かも知れません(山際さん、すみません)。

時は1979年の秋。
プロ野球でセ・リーグの覇者とパ・リーグの覇者が対決する日本シリーズ。
この年、対戦するのは広島東洋カープと近鉄バッファローズ。
その最終戦である第7戦。
第7戦までもつれているということは、即ち双方3勝3敗。
この一戦が文字通り、雌雄を決する関ヶ原。

試合はカープが1点をリードしたまま、9回の裏、バッファローズ最後の攻撃。
バッファローズに2点以上取られたら、サヨナラでバッファローズの優勝。
1点取られて同点に追い付かれたら延長戦、0点に抑えれば、カープの優勝。
という、野球ファンならシビレるしかない場面。

そこでカープのリリーフエース江夏豊は、ヒットと四球で無死満塁のピンチを招く。
が、シーズン中何度となく修羅場をくぐりぬけてきた彼は、動じない。
筈だった。

ところが、彼はマウンドから、ある情景を目撃する。
カープのブルペンで、次のリリーフがピッチング練習を始めていたのだ。

このシーズン、江夏は大車輪と言っていい活躍をしていた。
毎日のようにリリーフのマウンドに立ち、毎日のように際どい勝ちを拾って来た。
お蔭で、彼の肩はボロボロだった。
にも関わらず、次のリリーフを準備するということは。

ベンチは江夏を信頼していない……と、彼の目には映った。

そして彼は、どうにでもなれ! と自棄になる。
ここでマウンドを下ろされるぐらいなら、こんなチーム辞めてやる。
とまで、思いつめる。

一塁手の衣笠祥雄がマウンドに駆け寄ったのは、まさにそんな瞬間だった。
そして彼は、江夏に向かって一言告げる。

「俺も、お前と同じ気持ちだ」

今シーズンはお前のお蔭で勝ち進んで来たんだ。
お前抜きでは、この日本シリーズはあり得なかった。
ならば、たとえ打たれようとも、最後までお前にマウンドを任せたい。
勝つにしろ負けるにしろ、お前に全てを任せるつもりだ。

多分、衣笠はそんな意味を込めて「お前と同じ気持ちだ」と言ったんだろう。
そして、江夏は吹っ切れた。
今や伝説となった、カーブでのスクイズ外し→ゲッツーの後、
最後の打者を三振に取り、カープに球団史上初の優勝をもたらした。
その21球の心理戦を綿密に追った作品が「江夏の21球」。

確か『Sports Graphic Number』の創刊号に載ったのだと思う。
衣笠が登場するのは、前述したほんの一瞬。
にも関わらず、衣笠にダンディズムを感じ取る読者は、俺だけでは無い筈だ。

だから何やねん? という話ではない。
衣笠選手の訃報を聞いて、真っ先に思い出したのが「江夏の21球」だったと、
ただそれだけの話だ。

ついでながら。
山際淳司にもっともっと長生きして貰って、
例えばイチロー選手とかテニスの錦織選手とかリオデジャネイロ五輪とか、
エンゼルスの大谷選手とか今度のロシアW杯とかを、書いて欲しかったなぁと思う。

更についでのついで。

ゆうきまさみ『究極超人あ~る』で、主人公のR・田中一郎が、
「昔とった杵柄」を言い間違えて「むしり取った衣笠」と言っていたことも、
鮮明に思い出してクスクス笑いながら、この項を書いている。

衣笠祥雄さんのご冥福をお祈り致します。




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by dokusho-biyori | 2018-04-26 01:06 | サワダのひとりごと | Comments(0)

トラックだもの

今日、街中で見かけたトラックに貼ってあったステッカー。


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そうね、スピードよりも安全運転が一番だよね。




















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by dokusho-biyori | 2017-11-01 12:31 | サワダのひとりごと | Comments(0)
COMING SOON! 乞うご期待!!



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前作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』をまだお読み出ない方はまずはこちらを!



試し読みも、近日公開予定。お楽しみに!






















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by dokusho-biyori | 2017-09-13 05:57 | サワダのひとりごと | Comments(0)

一行怪談

PHP文芸文庫から
という、薄めの新刊が出ている……ということを
名古屋の七五書店さんのブログで知ったんだが。




で、早速自店の売り場で内容を確認してみると、や、や、や、確かに怖い。
っていうか、薄気味悪い。一瞬考えて、意味が解った途端、背筋がゾワッと。
中には、どうしても意味が解らないものもあるんだが、
一編が一文、行数でせいぜい4~5行だから、
解らないのは気にせず飛ばして次々とページをめくっていける。
ゾワ~ッとなったやつは、つい誰かに読ませたくなる。
という訳で、幾つか引用してみましょう。

【今まさに電車が迫る線路上に、
物欲しげな目つきの人々が立っていたので、
踏み切りに身を投げるのは止めにした。】


これなんかは、比較的解り易い方ではなかろうか。視覚的に怖いのは、例えば

【ある朝目覚めると、全ての家具に嚙み跡がついていた。】

でも、本当に怖いのは、すぐには意味が解らないやつ。例えば

【寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、
それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。】


えっ? なんでなんで? 洗濯機を回さなかったらどうなるの?
俺にはそれは解らないんだけど、解らないからこそ怖い。
とにかく、強制的に想像力をかきたてられる、とでも言いますか。

その最たるものが、こちら。

【雨ふきつけ過ぎゆくバスの、
笑い合う母子が座る曇り窓になぞられた、
〝たすけて〟という鑑文字。】


とまぁこんな感じの「怪談」が全部で何個あるんだろう。100じゃきかないと思う。
文庫売り場でドーンと積んでいるので、御用とお急ぎでない方はお手に取ってお確かめを。
きっと背筋が粟立って、その後、誰かに話したくなりますよ。























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by dokusho-biyori | 2017-07-16 15:10 | サワダのひとりごと | Comments(0)

『竜馬がゆく』

司馬遼太郎の自筆原稿が見つかったとな。
しかも『竜馬がゆく』の最終回だと!



掲載されている写真は、司馬遼作品の中でも一番の名文とされているラストシーンだ。
引用してみる。

《 天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押し開けた 》























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by dokusho-biyori | 2017-06-23 22:26 | サワダのひとりごと | Comments(0)

タングのPOP

小学館が開設した『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の特設サイト

ここで紹介されている弊店の西尾文惠謹製のPOP
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これを小学館が大量に刷って全国の書店に配布するという話はこないだ書きましたが、

くまざわ書店八王子店さんが、実際に使ってくれた上に、
写真をTwitterで公開しています。


くまざわ書店八王子店(@kuma_hachiouji)さん、ありがとうございます!


















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by dokusho-biyori | 2017-06-16 05:44 | サワダのひとりごと | Comments(0)
今月号の『本の雑誌』No.409 文学館ぶんぶん号

実は弊店のスタッフ・正樂公恵が、道尾秀介作品について
実に4ページにも亘って語っております。

なんという大胆な誌面の使い方するんだ、本の雑誌!
ひょっとして気がふれたか!?
と心配するむきもあろうかと思いますが、ご安心あれ。

過去にこんなフェアも実施した正樂ですので↓↓↓
《 祝500万部! 道尾秀介BIBLIOGRAPHY 》
ベテランの道尾ファンにも、これから道尾作品を読もうというビギナーにも、
きっとお役に立てる文章になっていると
いいなぁと言うか、なってて欲しいなぁと言うか、なってますように……。

御用とお急ぎでない方は、是非ご笑覧下さいませ。



















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by dokusho-biyori | 2017-06-15 09:11 | サワダのひとりごと | Comments(0)