ごあいさつ

丸善津田沼店の有志スタッフが発行しているフリーペーパー『読書日和』のブログです。『読書日和』は2011年10月創刊以来、毎月25日を目途に発刊、店頭でお配りしています。尤も、目標通り25日に出た試しは殆どなく、大抵は28日とか29日辺りにずれ込みます。

あくまでもサークル的な活動であって、必ずしも丸善の公式発表・見解を表すものではありません。オフィシャルな発表に関しては丸善ジュンク堂書店のホームページ等をご覧下さいませ。

頂いた質問やご意見などについては可能な限り返信致しますが、全てに対応することはお約束出来かねます。

以上、あらかじめご了承ください。

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# by dokusho-biyori | 2019-12-31 20:29 | ごあいさつ | Comments(0)

SFは怖くない。

 東京創元社の営業さんと、早川書房の営業さん、そして『読書日和』の西尾と沢田が選書を担当しました。〝 SFとは何か? 〟みたいな難しい話は抜きにして、とにかくとっつき易い作品を選んだつもりです。

 早川書房さんや東京創元社さんがツイートして下さったので、恐らくそれをご覧になってのことでしょう、或る作家さんが《 「SFは怖くない」って言われたら、「えっ、SFって怖いの!?」って思うじゃん……? 》とツイートしているのをお見かけしました。確かにおっしゃる通りでしょう(笑)。

 でも〝 SFは難しくない 〟って言ったら「えっ、SFって難しいの!?」 って思う人がいるかもしれないし、〝 SFは面白い 〟って言ったら「敢えて言わなきゃいけないって事は、本当は面白くないんじゃないの」って考える人がいるかも知れない。

 結局、どんな言い方をしようと〈 届かない層 〉というのはある程度は存在してしまうと言うか、万人に刺さるキャッチフレーズなんてプロのコピーライターの方々でさえ難しい訳で、私ら如きにはとても無理(笑)。なので、今回届かなかった人たちには、また別の機会に興味を持って貰えるような何かを考えられたらいいな、と思います。

 もう20年以上前になりますが、書店の店頭で『星を継ぐもの』を手に取って「こんな難しそうなの、俺、読めるかな?」とか、『アドバード』を見て「こんな分厚いの、読みきれないかも」などと、おっかなびっくりだった学生の頃の自分に向けて、「SFは怖くないよ」と背中をそっと押すようなつもりで選書したフェアです。ご笑覧下さい。



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『アド・バード』椎名誠

『移動都市』フィリップ・リーヴ 訳=安野玲


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『宇宙戦争大図鑑 復刻版』小隅黎

『SFマガジン700 国内篇』編=大森 望


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『海外SFハンドブック』編=早川書房編集部

『象られた力』飛浩隆


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『紙の動物園』ケン・リュウ 訳=古沢嘉通

『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス 訳=安原和見


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『クロノス・ジョウンターの伝説』梶尾真治

『5まで数える』松崎有理


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『塩の街』有川浩

『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ 訳=宇野利泰


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『スカイ・クロラ』森博嗣

『Self-Reference Engine』円城塔


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『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 訳=浅倉久志

『旅のラゴス』筒井康隆


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『地球から来た男』星新一

『図書室の魔法』ジョー・ウォルトン 訳=茂木健


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『なぞの転校生』眉村卓

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン 訳=福島正実


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『猫は宇宙で丸くなる』シオドア・スタージョン、フリッツ・ライバー他 訳=中村融

『ハヤカワ文庫SF総解説2000』編=早川書房編集部 早川書房


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『ハローサマー、グッドバイ』マイケル・コニイ 訳=山岸真

『盤上の夜』宮内悠介


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『ひとめあなたに…』新井素子

『風牙』門田充宏


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『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美

『復活の日』小松左京


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『ペンギンのバタフライ』中山智幸

『マイナス・ゼロ』広瀬正


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『My Humanity』長谷敏司


『マインド・イーター 完全版』水見稜


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『未来世界から来た男』フレドリック・ブラウン 訳=小西宏

『妖精作戦』笹本祐一


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『幼年期の終わり』アーサー・チャールズ・クラーク 訳=池田真紀子

『予言ラジオ』パトリック・リー 訳=田村義進


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『横浜駅SF』柞刈湯葉

『ヨハネスブルグの天使たち』宮内悠介


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『龍は眠る』宮部みゆき

『隣接界』クリストファー・プリースト 訳=古沢嘉通、幹遙子


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『ルナ・ゲートの彼方』ロバート・A.ハインライン  訳=森下弓子

『惑星カレスの魔女』ジェームズ・H.シュミッツ 訳=鎌田三平


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# by dokusho-biyori | 2019-02-17 09:55 | 開催中フェア | Comments(0)

新芥川賞作家・町屋良平と町屋良平がリスペクトする作品展

 実は、町屋良平さんが『青が破れる』で文藝賞を受賞してデビューした直後に、一度展開しているフェアですが、今回の芥川賞受賞を機に、「デビュー当時は町屋良平という作家に興味が無かったけど、芥川賞獲ったのなら読んでみようかな」という方も大勢いるかも、と思って町屋さんに再掲の許可を頂いた次第です。

 受賞した途端に食いつくファンを「俄か」と言って軽んじる風潮が、本の世界以外にも多かれ少なかれ存在しますが、その「俄か」の中の何割かが、魅力に惹き込まれて本格的なファンになり、他の人たちに良さを伝える伝道師となっていく訳で、極端な言い方をすれば「俄か」は多ければ多いほど良い、と考えてます。標高1,000メートルの山の裾野と富士山の裾野は、言うまでもなく広さが全然違う筈で、裾野の広さはその山の高さに比例するんじゃないでしょうか。

 そんな訳で、「俄か」ファンも大歓迎の町屋良平フェア、お愉しみ下さい。そして快諾して下さった町屋良平さん、ありがとうございます。これからも作品を楽しみにしてます。



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『青が破れる』町屋良平


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『しき』町屋良平


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『1R1分34秒』町屋良平

『ぼくはきっとやさしい』町屋良平



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『OUT』桐野夏生
人間の剥き出しの悪意がここにあります。

『青い脂』ウラジーミル・ソローキン 訳=望月哲男、松下隆志
最高にふざけている小説です。


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『あるきかたがただしくない』枡野浩一
やさしく善良な魂で書かれた文章のほんとの迫力があると思っています。

『雨月物語』上田秋成 訳=高田衛、稲田篤信
現代に失われかけたあやしい価値基準にうっとりしました。


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『エクリチュールの零度』ロラン・バルト 訳=森本和夫、林好雄
文章とはなにか、というのを体に刻み込まれた一冊です。

『女が嘘をつくとき』リュドミラ・ウリツカヤ 訳=沼野恭子
想像をはるかに超えるアクロバティックな展開に度肝を抜かれます。


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『海辺の光景』 安岡章太郎
小説でしか描けない風景がここにあります。

『枯木灘』中上健次
文章に肉体をかよわせるような一冊です。


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『黄色い雨』フリオ・リャマサーレス 訳=木村栄一
読んでいる間中、ずっと現実の視界も滅びゆく感覚に満ちていました。

『巨匠とマルガリータ』ミハイル・アファナーシエヴィチ・ブルガーコフ 訳=水野忠夫
圧倒的に巨大な小説です。泣けます。


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『源氏物語』紫式部 訳=大塚ひかり
圧倒的な物語の自由と精度に驚嘆しました。

『坑夫』夏目漱石
いつの時代にもある普遍的「現代」の生きづらさがここにあります。


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『サマー・オブ・パールズ』斉藤洋、奥江幸子
高校生の時に読みました。初恋の甘酸っぱさ、さわやかさが凝縮されています。

『地図集』董啓章 訳=藤井省三、中島京子
収録されている少年神農が最高にエーンターテインメントです。


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『伝奇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス 訳=鼓直
ここに文学の秘密が詰まっています。

『田紳有楽・空気頭』藤枝静男
圧倒的な小説です。


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『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 訳=御輿哲也
いちばん大切な小説です。ただしい風景が描かれているような気がしています。

『中尾太一詩集』中尾太一
最高にクールな詩集です。


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『野川』古井由吉
はじめて読んだとき、こんな格好いい文章があるんだ!という驚きがありました。

『ピアニストが見たピアニスト』青柳いづみこ
芸術とはなにか?の神髄が描かれています。


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『ペドロ・パラモ 』フアン・ルルフォ 訳=杉山晃、増田義郎
こういう小説が書けたら最高です。

『抱擁家族』小島信夫
このやるせない、やさしい感覚は小島信夫ならではの奇妙な文章だと思います。


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『ホリー・ガーデン』江國香織
江國香織の小説はだいたい絶望にはじまり絶望に終わるところが好きです。

『もものかんづめ』 さくらももこ
はじめて文章に光のようなものを感じた一冊です。


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『弓と竪琴』オクタビオ・パス 訳=牛島信明
文学の神秘について教えてくれた本です。

『ラカンの精神分析』新宮一成
はじめてひとの意識というものに興味を抱いた本です。



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# by dokusho-biyori | 2019-02-15 21:18 | 開催中フェア | Comments(0)


「読書日和」備忘録


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