削除ボーイズ

さて、ここんところ、立て続けに「時間もの」の傑作に当たっている訳ですが。この機会に、もう一つ、今ではかなり忘れられてしまっているであろう「時間もの」の大興奮本をご紹介致しましょう。著者の名前は「カタバミ タイシ」と読むようです。


主人公の少年たちが手に入れたのは、「過去の任意の時間を削除出来る」装置。どういうことかっつーと、例えば、あなたが転んで膝をすりむいているとします。削除装置を使ってその「転んだ時間」を削除すると、【転んでいなかった】ことになる。当然、膝の怪我も消えてしまう。

まるでドラえもんですが、過去に戻ってやり直すのではなく、過去の時間を削除するというアイデアが面白いと思いませんか?

誰だってあるでしょう? あの時のアレが無ければ今頃は……みたいな、取り返しのつかない過去が。そして主人公たちは、当然、そういった消したい過去を次々と消していきます。ところが、次第に現実のつじつまが合わなくなってきて、むしろ、元の方がまだマシだったんじゃね? みたいなことになって……。

少年たちの友情と心の成長の物語を、時間SFと冒険小説ではさんだサンドイッチみたいな小説です。

暫く前から文庫が品切れ重版未定になって諦めていたら、単行本はどうやらまだ在庫があるみたい。自分の本もいつの間にやら行方知れずになっているので、買い直しの分も含めて発注してみたけど、さぁ果たして入荷しますかどうか。
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by dokusho-biyori | 2015-11-24 09:04 | サワダのひとりごと | Comments(0)


「読書日和」備忘録


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