読書日和

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「読書日和」備忘録

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15年12月 前篇

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 最近タイムトラベルものづいています。今回紹介する『ペンギンのバタフライ』、まだ読んでないのですが『コーヒーが冷めないうちに』(共に沢田が大絶賛)もそう。あとつい先日観劇した、三宅裕司さん主宰のスーパー・エキセントリック・シアター(SET)本公演『虹を渡る男たち』もそうでした。

 SETの舞台では、16年前、デビュー直前に失踪したアイドル庄司佳奈が軸になります。失踪原因は、アイドルになるため無理矢理別れさせられた元恋人の純平。彼の自殺を止めようと、三宅さんや小倉さんをはじめとしたメインキャスト陣がタイムマシンを使って2015年から1999年に戻ります。
 そして純平の自殺を防いで無事に現代に戻ると、やはりあの日に庄司佳奈は失踪している!? 純平が生きた事により、まあ話すと長くなるので割愛しますが(笑)今度は祖父が亡くなり、おじいちゃん子だった佳奈は……といったように、過去を変えてもタイムパラドックスの解消のために別なところでツジツマ合わせが起こったりして、なかなか思惑通りには運ばない。

 さて前置きが長くなりましたが(笑)ここからが本題です。冒頭に書いた、中山智幸さんの『ペンギンのバタフライ』、沢田にすすめられ、読んだのですが……面白くて僅か一日で読了してしまいました! その中の一つの話。主人公である佳祐は妻である藍子を事故で亡くし、とてつもない絶望と後悔に襲われます。事故の朝喧嘩をしたまま見送ったことやプランターに水をやり忘れたことまでもが、彼女が事故にあった理由に思えてくる佳祐。

 そんな時、過去に藍子が「ここをね、自転車でうしろむきに走ったら、時間を遡れるんだって」と言っていた坂の事を思い出します。タイムマシンや超能力ではなく自転車ですよ? この時点でもう面白すぎる。しかも速度によって戻れる時間が変わってくるという。これだけでかなり引き込まれます(笑)。普通はね、ドラえもんのタイムマシンや前出のSETの舞台のように、いついつに行くっていう細かい設定をしていくわけですよね?

 まあとにかく自転車後ろ向き走りで過去に行けたのですが(←それがすごい)最初にあった事故には遭わなかったものの、違う事故で藍子は結局亡くなってしまいます。再び絶望の佳祐の前にとある人が現れて……「きみさ、過去、変えたよね」(!!)

 ここから先は是非!! 書籍でお確かめ下さい! 五つの不思議な物語からなるこの小説。一つ一つが独立した話ではあるのですが、他の話に出てきた登場人物が違う話に出てきて、その話の主人公ではないけれども重要な役割の人物になっていたり……とにかく面白い。楽しかったり面白かったところに付箋を貼っていたら付箋だらけになりました!

 あと良い言葉も多いのです。その中でも一番が

「飛べなくても、飛びこむことならできる」

結構重要なペンギンのキャラクターに関した言葉なのですが好きです。
 これで中山さんにハマり、この書籍のすぐ後に出版された『暗号のポラリス』も読んだし、過去作品にも手を出しました。その位オススメの一冊です。
 川口俊和さんの『コーヒーが冷めないうちに』もタイムトラベルものです。手元にはあるのですがまだ読めていないのです……。ちょいゲラで読みましたが、これまた楽しみでワクワクです! さあ、あなたも、がっつりSFといった括りではありませんが、タイムトラベルもののこの二冊読んでみませんか?? (正樂公恵)


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 前回はどんでん返し系のミステリについて書かせてもらった。最後の大仕掛けで驚きを提供し、その「分かりやすさ」が人口に膾炙しやすいのだという分析(?)をした。薦める方はどんでん返し系はある意味「派手」なので薦めやすいのだが、今回はその真逆、地味で万人に受けないだろうな、と思うミステリを紹介したいと思う。「万人に受けないのに推薦してどうするの?」という声が聞こえてきそうだが、それにはこう答えよう「だって好きなんだもん、しょうがないじゃん」

 では、その地味なミステリとはどんなものか。それは、ひたすら論理を積み上げていって真相に肉薄していくロジック重視のミステリだ。AならばB、BならばCと緻密な推理をしていく、まるで数学の証明問題のようなミステリだとも言えるかもしれない。このタイプのミステリをどんでん返し系=サプライズ系と対比させてロジック系とひとまずくくってみるとして、さて、その魅力はどこにあるのだろうか。

 例えば、何の変哲もないありふれた事件――テーブルにあった灰皿での撲殺、衝動的な犯行、容疑者は被害者の知り合い五人、という事件があったとしよう。この概要だけではミステリの要素などひとかけらもない事件だ。それこそ横溝正史ばりに旧家の遺産相続が絡んでいたりしない限り小説として退屈極まりない内容になるだろう。しかし、例えば犯行現場にあったあらゆる物の中で灰皿が凶器に使われたという事実だけで容疑者が必然的に一人まで絞られるのだとしたら、そんな魔法のような論理がたてられるのだとしたら、それはサプライズ系の大仕掛けにも引けをとらない意外性に満ちた推理となるだろう。「もはやこれ以外の可能性はありえない」と思わせる論理の筋道は、職人技に通ずるものがあり、その美しさには鳥肌が立つ。

 そう、例えるのであれば、サプライズ系のミステリは瞬間的な笑いを提供する「一発屋芸人」であり、ロジカル系のミステリは話芸に磨きをかけた「噺家」といったところか。この喩えから分かるかどうかは定かではないが、ミステリ小説というジャンルの根本にある面白さ(知的遊戯)を体感できるのがロジカル系のミステリだと思う。だからこそ僕はこちらを愛しているし、その面白さをわかって欲しいと思うのだ。

 さて、ではそのロジカル系のミステリのオススメを三冊紹介しようと思う。

 先ずはエラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密(謎)』(翻訳によってタイトルが違う)。ロジカル系ミステリといったらエラリー・クイーン。同系等の作品を評価する際に「クイーンばりのロジック」という決まり文句があるほどの定番作家なのだ。紹介作品は、死体が十字架に磔にされていたりするので事件自体が派手で入門としてはオススメ。これがOKならば次は『Xの悲劇』から始まる「ドルリー・レーン四部作」を読み進もう。

 お次は日本のエラリー・クイーンといったらこの人、有栖川有栖の『月光ゲーム』。「学生アリス」シリーズの第一作にして著者のデビュー作だ。このシリーズは全てオススメなのだが、シリーズ物ということもあり第一作を挙げる。ちなみに同作家の「作家アリス」シリーズというものが別にあるのだが、こちらが来年ドラマ化されるというので非常にたのしみにしている。「学生アリス」「作家アリス」の違いを知りたい方はWikipediaに詳しく載っています。

 最後は今年の注目作。倉知淳『片桐大三郎とXYZの悲劇』。先に挙げたクイーンの「ドルリー・レーン四部作」へのオマージュでありながら、ロジック系のミステリ単体としても非常に完成度が高い。中篇四つの連作であるということと文体が非常にポップなので読みやすい。予備知識無しでも面白いが、元ネタを知っていると更に面白い。今年一番の収穫という評判名高い作品だ。ネットでの評判も非常に良いので是非調べてみてほしい。読みたくなること間違いない。 (文藝春秋 販売促進チーム 安江拓人)


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 唐突ながら世に問いたい。男子高校生ってのはどうしてこうもバカなのか? 「その行動が役に立つのか?」「その発言に意味はあるのか?」と疑問を呈さずにはいられないような無価値無内容な言動が多過ぎるっつーか、下手すりゃ一日中そんなことしかやってなかったりするのは何故か50字以内に簡潔にまとめて述べよ(句読点含む)! と思わず問い質したくなるぐらい、愚かな振るまいを次から次へと繰り出してはキャッキャキャッキャと喜んでいる。いやはや全く、オマエは猿かっちゅーねん。勿論、僕自身の過去も含めての話なんですがね。

 で、そんな話は日本だけかと思ったら、どうもアメリカでもさしたる違いは無いらしく、『ペーパータウン』は、卒業を間近に控えた高校生たちが、バカな行動とバカな発言を乱射する話である。いや、時には真剣に考えて慎重に行動することもなくはないけど、基本は、無思慮無分別で軽佻浮薄。物語の後半、主人公が初めて手に入れた自分の車で三人の仲間と一緒に旅をするんだけれども、文量にして全体の四分の一を占めるその描写が、とにかく愉快で清々しくって、これぞ青春小説! といった魅力に満ち満ちている。

 順を追って説明しよう。

 舞台はフロリダ州のオーランド。よくは知らないけど、大都会という訳ではないらしい。そこの高校三年生のクエンティン(愛称はQ)は、おない年の幼馴染み・マーゴに幼いころから憧れている。しかし彼女は学校中の人気者で、Qにとっては高嶺の花。そのマーゴが、卒業を三週間後に控えた或る夜、不意にQに車の運転を頼んだかと思うと、気に食わない同級生の家に次々と乗りつけて、イタズラ――と笑い飛ばすには少々派手すぎる――意趣返しを手伝わせる。Qは、他の誰でもなく自分を頼ってくれたことで幸福感を満喫し、同時に、マーゴとの距離を今後どうやって縮めていくかを考えてワクワクしながら眠りにつくのだけれど、翌朝、マーゴは姿を消していた。

 続く第二章は、マーゴが何故消えたのか、そしてどこでどうしているのかを、親友のベンとレイダーの助けを借りながら推理したり調べたり、心当たりを捜し回ったりするQの様子が綴られる。その過程で彼は、自分が抱いていたマーゴ像が、実は本当のマーゴとはかけ離れているのではないかと気づき始めるのだけれども、それはマーゴに限った話ではなく誰にとっても――Q自身にとっても――他者の評価が如何にアテにならないかを示唆しているようでもあり、であるならば、周囲の目を気にして行動を抑制し聞き分けのいい子を演じたところで、いずれ後悔するのは自分自身ではないか……などとグルグル考え始める辺り、ただ楽しいだけの単純な作品ではないということにも言及しつつ、物語はいよいよクライマックスの第三章。

 前述した通り、Qたちは自分たちの町から2,000キロ弱も離れたとある場所を目指して車を走らせる。制限時間は20時間。時速115キロでひたすら北上する。以降、彼らのツーカー具合がユーモアたっぷりに描写され、その軽快なやり取りに知らずニヤつきながらページをめくる手がもう止まらない。時間節約のために給油時以外はトイレ休憩すらとらないのだけど、我慢の限界に近付いたベンは「泣きそうだ。目からションベンが出そうだ」などと品の無い弱音を洩らしたり、とにかくやることなすことことバカばっか。しかも彼らはこの旅のために、なんと卒業式をすっぽかしてる! 何故そうまでして? 例えばメンバーの一人はこんな台詞をさらっと吐く。「おれがQの立場だったらやってほしいと思うことをやってるだけだ」と。

 そんな親友たちとも、夏が終われば(アメリカは秋が新学期)離れ離れになるという事実から今だけは目を逸らしつつ、彼らは車を爆走させる。どこに向かって何の為に? という点にはここでは触れない。到着した先に何が待っていたのかも勿論伏せる。ただ、笑って笑って辿り着いたラストシーンで、不意打ちの如く泣かされたとだけ言っておこう。いやぁ、若さのバカさと可能性って、素晴らしい! (沢田史郎)



⇒後編に続く

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by dokusho-biyori | 2015-11-27 22:44 | バックナンバー | Comments(0)

15年12月 後編

⇒前編から続く



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『エジプト十字架の謎』エラリ・クイーン/井上勇[訳]
                   創元推理文庫 9784488104344 ¥880円+税
『Xの悲劇』エラリ・クイーン/鮎川信夫[訳]
                   創元推理文庫 9784488104016 ¥720円+税
『片桐大三郎とXYZの悲劇』倉知淳 文藝春秋 9784163903354 ¥1,800+税
『月光ゲーム』有栖川有栖 創元推理文庫 9784488414016 ¥740+税
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和 サンマーク出版 9784763135070 ¥1,300+税
『ペーパータウン』ジョン・グリーン/金原瑞人[訳]
                      岩波書店 9784001164022 ¥1,900+税
『ペンギンのバタフライ』中山智幸 PHP研究所 9784569826288 ¥1,400+税


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『オトナ女子の不調をなくす カラダにいいこと大全』小池弘人
      サンクチュアリ・パブリッシング 9784801400184 ¥1,300+税

 いつもなんとなく不調が続いてる……。そんな事ありませんか? 肌が荒れやすくなったとか、体がだるい日が増えたとか……。その不調を改善してみませんか? まずですね、本書はピンクの表紙でかわいいイラストと見開き2ページで改善項目が完結している、女子のための “ 女子本 ” です。少しゆるっとしたイラストと文章がおすすめですよ!!


『大切な人と行きたい妄想絶景』 いろは出版 9784902097702 ¥1,400+税

 まずこの本の素敵なところはですね、帯に書いてあるこの言葉。「絶景しながら妄想しちゃえ!」なんです。“ しちゃえ! ” ってところがいいですよね。なんだかすごくワクワクする上に、願望・希望の満載感が堪りません。因みに私は海外旅行には行ったことがないので、本書で妄想しちゃってます(笑)! 大切な人へのXmasプレゼントにも是非どうぞ!

~~実用書日和~~
 最近ラグビーが大人気ですよね? 以下は、ブームが始まる少し前の話なんですが、或る日、実用書の売り場で作業していると、遠くの方から「ラグビーのコーナーなんて雑誌ぐらいだよね~」というお客様の会話が聞こえてきたんです!! その瞬間「お客様!!! ありますよラグビーコーナー。スポーツの棚の一角、球技のところに!! 沢山ラグビー本ありますよ!!」と叫びそうになりました(笑)。本当にいっぱいあるんですけど、中でもおすすめは↓

『コーチングとは「信じること」』エディー・ジョーンズ、生島淳
                       文藝春秋 9784163903231 ¥1,100+税
『不動の魂』五郎丸歩、大友信彦 実業之日本社 9784408455280 ¥1,600+税
『わかりやすいラグビーのルール』日本ラグビーフットボール協会
                       成美堂出版 9784415307299 ¥780+税



(*`▽´*) (∩.∩) ┐(´ー)┌ (*´∀`) (*`▽´*) (∩.∩) ┐(´ー)┌ (*´∀`) 

以下、出版情報は『読書日和 12月号』製作時のもです。タイトル、価格、発売日など変更になっているかも知れませんので、ご注意ください。



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編集後記

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連載四コマ「本屋日和」

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by dokusho-biyori | 2015-11-27 22:43 | バックナンバー | Comments(0)

入れ食い

また、傑作に出逢ってしまったでござる。ここんとこ、入れ食い状態だ。こないだ絶賛した
『ペンギンのバタフライ』の中山智幸さんの最新刊。
『暗号のポラリス』
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『ペンギン』が、ワクワクとビックリ! で読ませるエンターテインメントだとしたら、『ポラリス』は人物の意識の奥に沈んでいる感情を、なだらかな起伏の文章でじわ~っと浮き上がらせるヒューマンな作品。

泣けたかって? あー泣いたさ電車の中で。悪いか。

あの感動をもう一度! ってことで、もっかい読みなおそう。
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by dokusho-biyori | 2015-11-26 23:33 | サワダのひとりごと | Comments(0)

無題

なんか書こうと思ったけど、何も思い付かないから寝る。
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by dokusho-biyori | 2015-11-25 21:58 | サワダのひとりごと | Comments(0)

削除ボーイズ

さて、ここんところ、立て続けに「時間もの」の傑作に当たっている訳ですが。この機会に、もう一つ、今ではかなり忘れられてしまっているであろう「時間もの」の大興奮本をご紹介致しましょう。著者の名前は「カタバミ タイシ」と読むようです。

方波見大志『削除ボーイズ0326』
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主人公の少年たちが手に入れたのは、「過去の任意の時間を削除出来る」装置。どういうことかっつーと、例えば、あなたが転んで膝をすりむいているとします。削除装置を使ってその「転んだ時間」を削除すると、【転んでいなかった】ことになる。当然、膝の怪我も消えてしまう。

まるでドラえもんですが、過去に戻ってやり直すのではなく、過去の時間を削除するというアイデアが面白いと思いませんか?

誰だってあるでしょう? あの時のアレが無ければ今頃は……みたいな、取り返しのつかない過去が。そして主人公たちは、当然、そういった消したい過去を次々と消していきます。ところが、次第に現実のつじつまが合わなくなってきて、むしろ、元の方がまだマシだったんじゃね? みたいなことになって……。

少年たちの友情と心の成長の物語を、時間SFと冒険小説ではさんだサンドイッチみたいな小説です。

暫く前から文庫が品切れ重版未定になって諦めていたら、単行本はどうやらまだ在庫があるみたい。自分の本もいつの間にやら行方知れずになっているので、買い直しの分も含めて発注してみたけど、さぁ果たして入荷しますかどうか。
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by dokusho-biyori | 2015-11-24 09:04 | サワダのひとりごと | Comments(0)
いやぁ、しつこくてすみませんね。
川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』

先行販売始まっております。
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サンマーク出版のHPから、担当編集者氏のコメントを借用します↓
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『コーヒーが冷めないうちに』に初めて出合ったのは、たまたま友人に誘われて行った舞台でした。4話構成のその舞台を見て、私は終始、感動して泣きっぱなし。終演後すぐに脚本家の方を探し、その場で「この舞台を小説にしませんか?」と依頼しました。それから4年。やっと、こうして世に出すことができて、本当に本当にうれしく思っています。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

そんな訳で、著者(=本来は脚本家)と編集者が、4年間積み重ねてきた想いもぎっしり詰まってます。僕も、商売っ気抜きでお薦めします。ぶっちゃけ、借りてでもいいから読んで欲しい。これからの寒い季節に、ふわっと温かくなるような優しい物語です。是非。



そうそう、その舞台ですが、12月に公演があるようですよ。詳しくはこちら↓
「コーヒーが冷めないうちに」公演ブログ

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by dokusho-biyori | 2015-11-23 09:01 | サワダのひとりごと | Comments(2)
いやはや、ぬかった。写真撮ってくるの忘れた。12月4日発売予定の
『コーヒーが冷めないうちに』
(川口俊和/サンマーク出版)

実は本日から先行販売を開始したでござるが、その様子を写真に撮るのを失念つかまつった。
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まぁ写真は明日にでもUPするとして、今日は作品の復習をしておこう。舞台は、どこかの町の小さな喫茶店。そこの或る席に座ると過去に戻れる!? らしいのだけれども……。

① 過去に戻っても、席からは一歩も離れられない。
② 過去に戻って何をしようと、現実は一切変わらない。
③ コーヒーが冷めないうちに帰って来なくてはいけない。

って、そんな条件で過去に戻って、何か意味があるんでしょうか? て思うでしょ? そう思ったら是非読んでみて。本の好みなんて千差万別十人十色だけど、この小説読んで損したと思う人は、そうそういないんじゃないかなぁ。切なさの中に溶け込んだ優しさを、そーっと掬いあげたような連作短編集。

今、大切に思っている人を、ちゃんと大切にしなくっちゃ。そんな気になる素敵な四話です。
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by dokusho-biyori | 2015-11-21 23:23 | サワダのひとりごと | Comments(0)

誕生

さっきネットで、どうにも気持ちがどんよりするニュースを目にして、ふと思い出した言葉があります。他者の「命」に対して自分本位な考え方しか持てない主人公に向かって、一人の医師が投げかけるセリフです。

「そもそも不幸な人間は、生まれてこなかったほうが良かったんでしょうか。この世に、生まれてくるべきではなかった人なんているんでしょうか。誰かをつかまえて、お前は生まれてこなかったほうが良かったなどと、他人が言えるんですか?」

高野和明『K・Nの悲劇』より
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by dokusho-biyori | 2015-11-19 23:13 | サワダのひとりごと | Comments(0)

空想科学ADV

バタフライエフェクト的な時間ものを中心にしたフェアは、文芸の新担当・O君が初めて取り組んだ企画です。書店員歴数ヶ月で、けっこう頑張った方じゃないでしょうか。少々の誤字脱字はあるかも知れませんが、そこはご愛嬌、ということにして下さいまし。



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『蒲生邸事件』宮部みゆき
『君を憶えてる』牧村一人

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『スキップ』 北村薫

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『ターン』北村薫
『リセット』北村薫

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『リライト』法条遥
『リビジョン』法条遥

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『リアクト』法条遥
『リライブ』法条遥

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『STEINS;GATE‐シュタインズゲート:円環連鎖のウロボロス』海羽超史郎
『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』浜崎達也

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『リプレイ』ケン・グリムウッド/杉山高之 訳
『6日目の未来』ジェイ・アッシャー、キャロリン・マックラー/野口やよい 訳

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『ジューン・プライド』小島達矢
『四畳半神話大系』森見登美彦

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『スターティング・オーヴァー』三秋縋
『モナミは世界を終わらせる?』はやみねかおる

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『ライオンハート』恩田陸
『マイナス・ゼロ』広瀬正

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『玩具修理者』小林泰三
『クロノス・ジョウンターの伝説』梶尾真治
『ドルフィン・ソングを救え!』樋口毅宏

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『僕だけがいない街』三部けい
『アゲイン!!』久保ミツロウ

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『リピートアフターミー』ヤマモトマナブ
『銀塩少年』後藤隼平

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『orange』高野苺
『我妻さんは俺のヨメ』漫画:西木田景志、原作:蔵石ユウ

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『プロジェクト・アルマナック』

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『バタフライ・エフェクト』

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『サマータイムマシン・ブルース』
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by dokusho-biyori | 2015-11-19 19:52 | 過去のフェア | Comments(0)

ゴースト・ボーイ

店頭で試し読みをお配りしていた
『ゴースト・ボーイ』
マーティン・ピストリウス、ミーガン・ロイド・デイヴィス/長澤あかね訳

が、いよいよ発売されましたよ。
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原因不明の病で植物状態。ピクリとも動けないし声も出せない。でも、意識はあるし周囲の音も聞こえている。そんな状態で10年間……。実話だそうですよ。



そして、昨日買ったのはもう2冊。

一つは、『ペンギンのバタフライ』が面白かった中山智幸さんの新刊。
『暗号のポラリス』
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もう1冊は、
『ペーパータウン』ジョン・グリーン/金原瑞人訳
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これ、10月23日の朝日新聞の記事で、ちょっと変わった紹介のされ方していたんですね。地図上にしかない架空の町を舞台にした青春小説。興味津々でござる。
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by dokusho-biyori | 2015-11-19 10:07 | サワダのひとりごと | Comments(0)