読書日和

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「読書日和」備忘録

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カテゴリ:サワダのひとりごと( 106 )

フェア準備中

来週頭にはスタート出来るかなぁ。
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by dokusho-biyori | 2016-02-11 20:30 | サワダのひとりごと | Comments(1)

小林一茶

一昨日、だったかな? 『開運! なんでも鑑定団』を見ていたら、3万円だか5万円だかで買った掛け軸が小林一茶の直筆と鑑定されて、450万円の値がついてた。いーなー。俺も欲しいなぁ450万。車もそろそろ買い換えたいし、スーツも痛んできてるし、あの何つったっけ? 油使わないで揚げ物作れるやつとか、あとちゃんとしたサイクリング用の自転車も欲しいし、テレビもいい加減寿命なんだよなぁ……。

という話ではなくて!

おいら、小林一茶大好きなんです。深読みするほどの知識は無いから表面的な意味しか知らないけど、弱者に対する優しさとか、庶民であるが故の小さな幸せとか、身分相応で良しとする謙虚さとかを、易しい言葉でほんわかと詠んだ句に、慰められたり励まされたり。この機に、その一部をご紹介しましょう。解釈は我流なので、鵜呑みにし過ぎずに楽しんで頂ければ、と。

<春の部>

「春雨や 欠(あくび)をうつる 門の犬」
 身近に犬がいる人には、解釈不要でしょう。鬱陶しい春の雨の中、思わずあくびをしたら、門の前に寝そべっている犬も「くぅわぁ~ん」とあくびがうつったという情景。

「春雨や 猫におどりを をしへる子」
 これも目に浮かびますねぇ。雨で外に出られずに退屈した子どもが、猫の両前足を持って立たせて、せっせっせーのよいよいよい! とかやってる図(笑)。

「陽炎に 何やら猫の 寝言哉」
 しつこいようだが、説明不要。陽だまりで寝転んでいる猫が「にゃわんにゃわん~」とかって寝言(?)を言う姿は、猫を飼っていれば一度は目にしたことがあるでしょう。あれ、可愛いんだよね。

「不精猫 きき耳立てて 又眠る」
 これも、猫が身近にいる人は大抵経験済みでしょう。寝ている猫に向かって、特に用は無いんだけども「タマ! タマ!」とかって呼びかけてみる。すると猫は、耳だけピクピクッと動かしてそれっきり(笑)。

「我を見て にがい顔する 蛙哉」
 確かに蛙って、文句がありそうな表情だよね(笑)。

「起きよ起きよ 雀はをどる 蝶はまふ」
 暖房器具や保温用の衣類が乏しかった江戸時代、冬が終わって春が来るということがどれほど人々を明るくさせたのだろうと思う。

「活て(いきて)いる 人をかぞへて 花見哉」
 なんだよ、桜、桜って言うからわざわざ観に来たのに、これじゃあ花よりも人の方が多いじゃねぇか、全くよう(笑)。

<夏の部>

「蚊帳の月 いらぬ天下を 取らんより」
 下手に天下を取って窮屈な暮らしをするよりも、貧乏なままでも気ままに蚊帳の中から月を愛でている方が、よっぽど楽しい人生だぜ!

<秋の部>

「うつくしや しゃうじの穴の 天の川」
 布団に寝転んでふと見ると障子の穴から天の川が見えている、その意外な美しさにはっとする感性。こういう小さなことを大きく喜べるようになると、僕らも、もっと幸せを感じられるようになる気がします。

「けふからは 日本の雁ぞ 楽に寝よ」
 一茶の句で1、2位を争うぐらいに好きな句。秋になって渡り鳥の雁がやって来た。どこから来たのかは知らないけれど、きっと嵐にも遭ったろう、天敵に襲われもしたろう、病気で倒れた者もいただろう。だけど、日本に来たからは、もう心配いらない。安心して休んでおくれ。

<冬の部>

「猫の子が ちよいと押さへる 落ち葉哉」
 木枯らしに落ち葉がクルクル舞っている。それに子猫がじゃれてるんですね。目に浮かぶでしょう(笑)。



とまぁ、特に好きな句だけ挙げてみました。だから何だって訳じゃないけど、こういう微笑ましい句が多くて、芭蕉、蕪村よりも僕は一茶が好きなのです。
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by dokusho-biyori | 2016-02-04 22:09 | サワダのひとりごと | Comments(0)
住野よるさんの第2作『また、同じ夢を見ていた』の表紙が出来上がったようです。
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凄い透明感と奥行きですね! PCのデスクトップにしたいぐらい。
因みに、冒頭の試し読みはコチラ!

発売まで、2週間少々。楽しみですね~。
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by dokusho-biyori | 2016-02-04 11:00 | サワダのひとりごと | Comments(0)
わーい!!! 『革命前夜』が大藪春彦賞を受賞しました!!!
【作家・大藪春彦氏の業績を記念し、挑戦的な意志を持った新進気鋭の作家および作品に贈られる「大藪春彦賞」】

須賀しのぶさん、おめでとうございます!!!

未読の方はこの機に是非!
時に全てをなげうつようにして戦い続ける若き音楽家たちのひたむきな青春に、
きっときっと、心の底が揺さぶられるような感動を味わえます。読後は暫く呆然です!!
もし読んでつまらなかったら、推薦者の責任として、鼻でスパゲッティを食べてもいいレベル。

いやぁ、久し振りにシュウやヴェンツェルやイェンツや、そして勿論クリスタに会いたくなったなぁ。
新刊のノルマこなしたら、また読もう(←一体何度目なのか覚えていない)。

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by dokusho-biyori | 2016-01-28 19:29 | サワダのひとりごと | Comments(0)

江戸川柳

只今『読書日和』の2月号を制作中な訳ですが、そこに載せるつもりで書いたけど結局ボツにした文章があって、時代小説の「長屋もの」を紹介する話の枕で江戸川柳を採り上げたんだけど、枕ばっかり長くなっちゃったので本誌への掲載は見送って、まぁ、何かのひまつぶしになればと、こちらに掲げておきます。

因みに僕の江戸川柳アンチョコ本は小林弘忠さん『江戸川柳で現代を読む』と、神田忙人さん『江戸川柳を楽しむ』の2冊です。どちらも初心者でも読みやすいし解りやすいから、もう何度も読み返してボロボロなんですが、現在は生憎、品切れ再販予定無し。いい本なんだけどなぁ。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 

江戸川柳が大好きです。金も地位も名誉も無い、吹けば飛ぶような貧乏人たちが、世間の風当たりを少しでも和らげようと相身互いと肩寄せ合って、小さな幸せを育んでゆく。そんな姿の一つ一つに、ほっこりしたりほのぼのしたり、或いは自分の身に置き換えて励まされたり。幾つか挙げます。

「夕立に 取り込んでやる 隣の子」
 おかみさん連中が他愛無い冗談を言い合いながら夕飯の支度を始めた長屋の井戸端。そこへ不意の夕立。皆が慌てて洗濯物を取り込む中、ふと見ると隣の家の子がまだ遊んでる。「おやおやこんなに濡れちゃって、風邪ひいちまうよ」とか言いながら、洗濯物は後回しにして子どもを家に入れてやる、という図。

「椀と箸 持って来やれと 壁をぶち」
 貧乏人の食卓にはめったに上らないようなご馳走が手に入った。こんな美味いもん、一人で食ったらバチが当たるぜ。そうだ、隣の源さんも呼んでやろう。ということで、そこは壁の薄い裏長屋の便利なところ。ドンドンと叩きながら呼ばわった。「おーい源さん、珍しいもん貰ったんだ。一緒に食おうぜ。余分な食器なんか無いから、茶碗と箸持って来な!」

「ほころびと 子をとりかへる 独り者」
 なんだい辰吉さん、襟元がほころびてるじゃないか。全く独り者はすぐこれだ。縫ってやるから、ちょっとこの子を抱いてておくれ、と隣のカミさん。ついでに「あんたも早くお嫁さんを見つけなよ」などと小言も貰っている様子まで目に浮かぶ。

 明日の保障など何も無い当時の庶民たちにとっては、こういった助け合いこそが頼みの綱であり、故に、そんじょそこらで当り前に見られた風景だったんだろうなと思います。それが証拠にこのテの句は枚挙に暇が無くて、他にも

「壱人(ひとり)鍛治 道を聞かれて 焼き直し」
 道を訊かれた鍛冶屋が丁寧に教えている内に、せっかく焼いた鉄が冷めてしまってやり直している情景とか、

「こう下げて 行けとおしへる 菓子袋」
 お菓子を買いに来た子どもに「中身が落っこちないように、ここを持って行くんだよ」と教えてやるお菓子屋さんとか、

「困った時はお互い様」という思想がごく自然に浸透していて、それこそが保険や年金の代わりであり、同時に、今日を明るく生きるコツでもあったんだろうな、と。勿論その暮らしは今とは比較にならないくらいに貧しく厳しいものだったんだろうけど、心映えみたいなものは、現代よりもずっと豊かだったんじゃないかと思ったりもします。

 明るく生きると言えば、少々のことで苛立ったり落ち込んだりしない心の持ち方も、江戸庶民は僕らより一枚上手。

「小便所 先をこされて 月をほめ」
江戸の長屋は普通はどこも外の共同便所。夜も更けてそろそろ布団に入ろうか。でもその前に、ちょっくら用を足しておこうと出てみたら、生憎、誰かが先に入ってる。僕らだったら舌打ちの一つもしたくなるところだけれど、江戸の人々のこのゆとり! イライラしたってトイレが早く空く訳じゃなし、月でも愛でていた方が絶対に得だよね。

 ゆとりつながりで、こちらの一句も。
「灰吹を 持ってみて居る 雪の朝」
 灰吹ってのは、乱暴に説明すれば今の灰皿。そこに溜まった灰を捨てようと外に出てみたけれど、昨夜からの雪で一面の銀世界。ここに真黒な灰を捨てちまっちゃあ、それは無粋というもんだ。さて、どうしたもんかと思案の図。こんな風に、銭金に勘定出来ない価値観を大切に出来る人ってのは、豊かな人だなぁと思います。見習いたいです。

 そして最後に紹介するのは、僕が座右の銘にもしている名句。
「いい加減 損徳も無し 五十年」
 人生50年生きてきて、振り返ってみれば損したことと得したこととプラスマイナスゼロだったなぁ、ぐらいの意味ですかね。ブルーハーツの『情熱の薔薇』を彷彿させられたりします。
♪ なるべく小さな幸せと~なるべく小さな不幸せ~なるべくいっぱい集めよう~そんな気持ち分か~るでしょ~。
少々の不運は「苦あれば楽あり」と受け流し、かといって大きな欲をかいたりはせず、足ることを知って暮らしていく。そういう人に私はなりたい。
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by dokusho-biyori | 2016-01-27 14:47 | サワダのひとりごと | Comments(0)

2度も3度も読んだ本

フェアってほど大袈裟なもんじゃないんですが、2015年に刊行された本の中で、わたくし沢田が、余りにも感動しのめり込んだ末に、2度も3度も読み返した本を集めたでござる。

その本が面白ければ面白いほど、初読の時はストーリーに引きずり回されて、即ち「この先どうなるんだろう?」という興味が強すぎて、細部に宿る著者のこだわりやテクニックを、ついつい読み飛ばしてしまうんだな。
で、2度め3度めに読んだ時に、修辞的な高等技術初めて気付いたりする。

ま、そんな感じで、以下の12作は誇張抜きで、去年、2度も3度も読み返した、超ウルトラスーパーダイナミックグレイト大好きな小説たちでござる。紹介は、タイトル五十音順。小説家の皆さま、翻訳家の皆さま、今年も素敵な本を楽しみにお待ちしてます。
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『暗号のポラリス』中山智幸
『革命前夜』須賀しのぶ
『希望のかたわれ』メヒティルト・ボルマン/赤坂桃子 訳
『君の膵臓をたべたい』住野よる
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和
『誓約』薬丸岳
『透明人間は204号室の夢を見る』奥田亜希子
『波に乗る』はらだみずき
『バーナード嬢曰く。』施川ユウキ
『ひりつく夜の音』小野寺史宜
『ペンギンのバタフライ』中山智幸
『ワンダー』R・J・パラシオ/中井はるの 訳
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by dokusho-biyori | 2016-01-13 08:54 | サワダのひとりごと | Comments(0)

悪意のあるエノキ茸

また、またまた、またまたまた、中山智幸『暗号のポラリス』を読んでいる訳で、もう5度目ぐらいかな。同じ本を何度も読むと言うと時々びっくりされるんだけど、音楽とか映画とか、みんな好きなものは何度も味わうでしょ? それと一緒。

で、年末は優先的に読まなきゃいけない新刊が続いたせいで『ポラリス』を通読する時間が確保出来ず、隙間の時間に気に入った場面だけ拾い読みして我慢してたんだけど、漸くまとめて一気に読む時間が作れたという訳。

読む度に発見があるのがこの小説の凄いとこで――だからこそ、何度も何度も読みたくなるし、何度読んでも飽きない訳だが――今回も紹介したい名場面を一つ発見したものの、ちとまとまらないのでもう少し頭の中で熟成させてからにしようと思う。

その代わり、と言ってはなんだけど、一か所、面白い表現をご紹介。ユノ少年が出会った――と言うか見かけた――意地悪そうなコンビニの店員の、その外見の描写。曰く
「背がひょろりと高く丸顔で、悪意のあるエノキ茸といった容姿だった」
悪意のあるエノキ茸(笑)!

こんな風に中山さんの文章は、比喩・暗喩が凝っているのに難解ではなく、思わず膝を打ちたくなるような表現が多いので、これから読む人は、そんなところも楽しんでみてたもれ。試しに、もう一か所だけ引用してみようかな。或る人物が口げんかしてる場面。相手にキツい言葉を浴びせつつも、途中で自信が無くなってゆく、その心情描写。曰く
「威勢よくぶつけはじめた言葉が失速して、最後にはすがるような調子になるのを彼女も自覚した」
解る~でしょ? こういうことあるでしょ? 中山さんの文章には、この「解る~」が沢山出て来るの。だから、リアリティがあるし、登場人物が身近に感じられると言うか、作り話には思えないと言うか。

そんな訳で、中山智幸『暗号のポラリス』は名作だから読まないと損だよ、という話でした。
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by dokusho-biyori | 2016-01-09 01:06 | サワダのひとりごと | Comments(0)

100均フリーダム

先日、やや疲れ気味だった時に、余り頭を使わずに読める本が欲しくなって、
書庫にしている押入れを漁っていたら久し振りに転がり出てきた名著です。

『100均フリーダム』内海慶一 著 (BNN新社)
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その名の通り、100円ショップの様々な商品を紹介して、その自由な発想を賛美する本。
これが笑える!
多分20回以上は読んでるけど、読む度に爆笑する。

何がそんなに笑えるのか?
不可思議な100均商品の、数々の写真を見ているだけでも勿論楽しい。

だが本書の一番の魅力は、断言しよう、文章である!

例えば表紙のちょっと怖いパンダの解説が本文の一番手なんだが、曰くこんな感じ。

「人間には、パンダの目を黄緑色に塗る自由がある。
パンダの爪を青くする自由がある。
しかしその自由を、我々は常識という箱の中に閉じ込めてきたのではないだろうか。
100均は常識からの逸脱を恐れない。
クリエイティブに自己規制を設けない。
想像力の彼方へ飛び立つ勇気を、この作品は与えてくれる。
好きな色を、好きなところに、好きなように塗ろう。
誰もそれを責めたりはしない。
それどころか、100円で販売することだってできるのだ。」


これは決して誰にでも書ける文章ではないと思うのだけど、どうだろう?
パンダの目を黄緑色に塗る自由……。
想像力の彼方へ飛び立つ勇気……。
要らんわ、そんなもん(笑)。
そして、商品ではなく「作品」!? これが「作品」!?(笑)

とまぁ、こんな感じで70以上の「作品」が全てカラーの写真付きで紹介されている。
その中から、個人的にお気に入りのページを、二つだけ紹介したい(無断ですみません)。

お題:蛇口グラス
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「かつて、蛇口の絵が描かれたグラスがあっただろうか。
なかったはずだ。
我々はそれを反省せねばならない。
そして、初めてこの発想に至った100均デザイナーを称えよう。」


って、称えるんかい(笑)!


お題:猿寿司
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「お寿司に猿が巻かれている。
言葉だけでは意味が分からないかもしれないが、
私は正しい説明をしているつもりだ。
もう一度言おう。
お寿司に猿が巻かれている。
(中略)
我々はお寿司も知っているし、猿も知っている。
しかし、どんなに時間をかけて考えても、
猿寿司というアイデアには辿り着けない。(後略)」


もうね、この写真にこの文章が付いたら、ほぼ無敵でしょう!
今、このブログ書きながら、またも笑いを抑えられない。
オイラも、こういう文章が書けるようになりたいでござる。

著者の内海慶一さんとは、一体何者なのだろう?
『ピクトさんの本』というこれまた笑える本も出していることは知っているが、
それ以外は謎である。巻末の著者略歴を見ても
「100均自由主義者。ピクトさん研究家」
というぐらいしか情報が無い。

まあいい。
100均自由主義者というのが何なのかはよく分からんが、
内海さんには是非とも、また本を出して欲しいと切に願う。
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by dokusho-biyori | 2015-12-28 06:24 | サワダのひとりごと | Comments(0)

二人の青年

今日、売り場で耳にした、二人の青年の会話。

青年A「なんかさぁ、最近、けっこう本読みたいんだよね」
青年B「じゃあ、読めよ」
青年A「でも、面倒くさくね?」
青年B「じゃあ、読むなよ」
青年A「そうだね~」

なんなんじゃオマエらは~(笑)。
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by dokusho-biyori | 2015-12-27 22:13 | サワダのひとりごと | Comments(0)

メリークリスマス

ここんとこ、更新が滞っておるが、クリスマスシーズンで忙しくって、
年末だから新刊を始め、納品も大量で、
早い話、疲れちゃっててブログどころじゃないのサ。
さぁ、今日も寝よ寝よ。

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by dokusho-biyori | 2015-12-24 00:38 | サワダのひとりごと | Comments(0)