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「楽しい」と「楽ちん」

 小野寺文宜(おのでらふみのり)さんという人の新刊で
『ひりつく夜の音』(新潮社)という本を、昨夜、読了しました。
余りにも良かったので、今朝から、もう一度最初から読み直してます。
で、その中にこんな一節がありました。

「音楽の楽は楽しいの楽。だがそれは楽ちんの楽ではない。
音と戯れるために、最低限の努力はしなければならない。
その先に楽がある。音楽がある」

そうなんだよね!
楽しいことをやろうとするならば、
楽ちんをしようと思ってはいけないんだよ。

やりたい事を一つやり遂げようと思ったら、
やりたくない事、つまらない事、地味な事、面倒な事を、
山ほど積み上げていかなきゃいけないんだよ。
例えば中学高校の部活動で、
「試合には出たいけど、日々の練習は面倒臭い」とか
「上手くはなりたいけど、キツいのは嫌だ」
とか言ってる奴は、まぁ、上手くはならんし、バカじゃねーのって感じだよね。

「やりたい事はあるけど、その為の努力は嫌だ」
なんてー事が通用するほど、世の中は甘くない。

生活の全てに不断の努力を注ぐ事は無理だけど、
好きな事、やりたい事、これだけはって思う事、
そのぐらいの事には、面倒とかキツいとかを厭わずに注力出来る人間でありたい。
などと思ったよ。

相変わらず、だから? っていう結論はありません。
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by dokusho-biyori | 2015-10-01 08:30 | サワダのひとりごと