読書日和

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「読書日和」備忘録

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『哀愁の町に霧が降るのだ』(椎名誠、小学館文庫)

ほぼ四半世紀前の1991年、大学生だった私が、初めて声を出して爆笑してしまった本。それが、椎名誠さんの『哀愁の町に霧が降るのだ』(小学館文庫)という作品でした。当時は新潮文庫になったばっかりで、今は無き水道橋の旭屋さんで椎名誠さんのフェアをやってました。私は書店で働いたことなど全く無く(そして勿論、将来書店で働くことになるなどとも予想だにせず)、書店の「フェア」というものが何なのかも解らずに、ただ「同じ人の本がいっぱい並んでるな」としか思わずに、その中の一冊を何の気なしに手に取った。そういう出会い方でした。

読んでみると、ビールのCMなどでちらちらと見かけてはいた椎名誠なる作家が若かりし頃、6畳一間の風呂無しトイレ共同、日当たり最悪というボロアパートで、仲間同士四人で共同生活を送った、その回想記でした。これがまァ何と言うか、若さ故のハチャメチャさと馬鹿馬鹿しさに満ちていて、それでいて時に切なくて、世の中にこんな面白い小説があるのか!? と、まさに衝撃的でした。

で、なんで今頃そんな話をするのかと言うと、今日、本棚を整理していたら懐かしいものが出て来たんですね。じゃじゃん!
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上記、旭屋さんのフェアで購入した雑誌で、『DENTISTS' Siesta』の創刊号。なんだかよく解りませんが、「歯医者さんのための休日情報誌」という惹句がありますね。どうも、一般の書店では、通常流通していない商品、だったようです。よく解りませんが(笑)。

この雑誌が一体何なのか? そして、何故旭屋さんの椎名誠フェアで売られていたのか? それはですね、じゃじゃん!
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じゃじゃじゃん!
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といった具合に、大々的に椎名さんを特集しているんですね。当時の旭屋の担当さん、よくもこんな雑誌まで見つけてきましたね。

それにしても、椎名さんカッコイイな! まだ二十歳そこそこだった私は、将来はこういう大人になりたいと、本気で憧れまくりました。
こうして椎名さんと椎名作品にハマりまくって大学生活そっちのけで本ばかり読んで過ごしていた訳ですが、上記『哀愁の町』に出会ってから数か月後。今度は新潮社が素晴らしいものを出してくれたんですね。それがこちら。じゃじゃじゃん!
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『小説新潮 椎名誠の増刊号』 その名の通り、特集だとかスペシャルだとかいうセコい話ではなく、一冊まるごと椎名誠づくし! 対談だとか、特別書き下ろしエッセイだとか、サラリーマン時代の写真だとか、当時(1992年時点)の全著作ガイドだとか、もうてんこ盛り。

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これは、どこぞの島でくつろぐ椎名さん。キャプション読めます? 【南の島では銭湯が気持ちいい。片方が裸足だともっといい。】 って書いてあります(笑)。

そして、じゃじゃじゃじゃーん!
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『哀愁の町』でも非常に重要な役割を果たす、あの「克美荘日記」が、現存していたんですねー! これがその写真。1966年とか書いてありますね。私、生まれてませんわ。

そんなこんなで、懐かしさに浸りつつ貴重なシーナ本を自慢するのが、今日のひとりごとの趣旨でした。それにしても、『哀愁の町』を復刊した小学館はエラい! と思います。
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by dokusho-biyori | 2014-09-22 19:34 | サワダのひとりごと | Comments(0)